ユーロ高は日本株を救う!?


この所ずっと、右肩上がりのユーロ高傾向であることが、ニュースで報道されています。日本の金利が超低空であることと、ユーロの金利上昇局面による影響が大きいようです。実際にグラフをみて見ましょう。(出典:
Yahoo Japan Corporation.)

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ところで、この話、どこかで聞いたことありませんか? そうなんです、1年前の円とドルとの関係にそっくりです。そして昨年のこの時期あたりから、急速に外国人投資家、特に北米地域からの買い越し額が増加しました。(出典: 東京証券取引所)

(2005年 単位千円)

区分売り買い差引き
北米 38,426,065,98143,882,532,3755,456,466,394
欧州 68,262,749,26571,960,378,3453,697,629,080
アジア 35,939,471,44636,994,727,6841,055,256,238
その他地域 1,514,912,5761,706,061,444191,148,868


ということは、今後欧州地域から、日本株を購入する勢いが加速する可能性もあります。今日の急上昇も、欧州地域からの買いが入ったと考えることもできます。 

さてここからは私の推理です。実際に現場を知らないため、全く勘違いなことを言っているかもしれません。それを念頭に読んで下さい。

どうしてドル高やユーロ高の時に、外国人投資家が日本株を買うのか不思議と思われるかも知れません。しかしながら通常、ファンド等が海外の株式を購入する場合、現地通貨に両替すると同時に、円売りユーロ買い等の為替先物でヘッジをかけるため、為替変動のリスクは抑えてあります。

この場合、もし株式が上昇すれば、株で得るお金と、為替先物の金利差で得るお金とで、ダブルで収入が入ります。ここで重要なのは、ゆっくりとユーロ高が進む所です。ユーロ高方向であれば、為替先物に証拠金を追加する必要がないからです。

さらにもっと効率を上げるのであれば、レバレッジを効かせて、先物買いで勝負に出ることでしょう。最近の先物主導の上昇はその表れではないでしょうか。もちろん「日本株はまだ上昇余地がある」と、欧州の投資家が考えていることが前提ですけれども。

もう少し話を進めると、何らかのきっかけでユーロが急落すると、大量の売りが発生する可能性があります。 為替先物に証拠金を追加するか、ポジションを軽くするか迫られるため、その分に応じた株式を売るためです。この仕組みについては、昨年12月の投資戦略「「金(きん)」で、日経平均が下がった!?」で解説した通りです。

この話が真実に近づいているかどうかを調べるには、8月の「海外投資家地域別株券売買状況」をみると良さそうです。ちょっと先になりますが、9/20日になればある程度が分かるかも…

とここまで書いたものの、欧州投資家が先物を中心に買っていたら、ここに現れない可能性がありますね。「投資部門別 株価指数先物取引状況」も一緒に見る必要がありそうです。

さて先週の投資部門別状況ですが、外国人投資家が再び売り越しに転じました。相場が調子が良い時も、悪い時も、主導しているのは外国人投資家なんですねぇ。まだまだ相場は不安定です。待ってますよ、欧州投資家(笑)!

MSCI調整結果

今日は、MSCI の調整、S&P Japan 500、FTSE調整 と小さいながらも重なった日でした。まずは MSCI から。上昇率はいまいちですが、それなりに買いがしっかり入っています。(出典:
Yahoo Japan Corporation.)

三和シヤッター工業(5929)
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グッドウィル・グループ(4723)
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京成電鉄(9009)
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8月のTOPIX買い結果

話が変わって、昨日、今日とインデックス関係の売買がありましたので、フォローアップしましょう。まずはTOPIX買いから。(出典: Yahoo
Japan Corporation.)

パル(2726)
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ハイデイ日高(7611)
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両社共に、ウェイトが大きいわけではなく、同じ日に2銘柄だけ対象だったので、ちょっと厳しいかなぁと見ていたのですが、その通りになってしまいました。来月は銘柄数が多いので、もう少し多めに期待していいのではないかと思うのです。

S&P Japan 500 採用結果

次にS&P Japan 500です。良品計画(7453)は動きが鈍かったのですが、SBI(8473)は活況でした。今後も要注目です。(出典: Yahoo Japan Corporation.)

良品計画(7453)
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SBI(8473)
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FTSE調整結果


そして最後に FTSE調整です。買いが入ったのか、あまり良く分からないです。(出典: Yahoo Japan Corporation.)

東急建設(1720)
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今年は「日本トラスティ」来年は「日本マスター」


25日のヤマハ(7951)に引き続き、今日は松下電器産業(6752)が、銀行等保有株式取得機構分(+α)の株式売却を発表しました。

「銀行等保有株式取得機構」とは何か? については、今日の「虎年の獅子座」さんのコメントにもあったのですが、詳しい情報は、大和総研のページにありますのでそちらをご覧ください。

ざっくり言ってしまえば、株式が低迷した時期に「銀行等保有株式取得機構」と「日銀による株式の買い取り」で、その当時の買取価格で「6兆円程」を保有しています。

その当時、東証一部の時価総額は「250兆から300兆円の間」を行き来していたので、実に株式の2%程度が買い取られていたことになります。今だと10兆円程度に該当します。その株式分がこれから、市場へ放出されることになります。

昨年後半の株価高騰でリード役を果たした外国人投資家が、昨年買い越しした額は約10兆円でしたので、これを丸ごと飲み込む金額です。

ニュースリリースで分かったのですが、「銀行等保有株式取得機構」の株式の名義は「日本トラスティ」のようです。また、2007年10月以降に放出される「日銀による株式の買い取り」分の株式名義は J_Coffee さんのページから「日本マスター」のようです。

2006年は「日本トラスティ」、2007年後半からは「日本マスター」が大株主に掲載されている銘柄は、売り出しによる需給懸念が今後も出そうです。

とはいえ、東証一部の大型株は大抵該当してしまうでしょうから、避けようと思っても、避ける先が小型株や新興市場株になってしまいます。今後の日本株の上値を抑える大きな壁になりそうです。

 この件について、以前から情報を頂いていた龍さんに感謝致します!

秋はイベント盛り沢山


秋といえば、一年間待ちに待った日経平均銘柄の入れ替えの大イベントがやってきます。その他にも、規模は小さいですが、たくさんのインデックスイベントが待ち構えています。自分で忘れないためにも、ここ2週間以内にやってくるイベント日程と注目銘柄を記載しておきます。(参考:
日本証券新聞社)

日付イベント注目銘柄
8月29日FTSE定期入替発表??
8月30日TOPIX買いハイデイ日高(7611)
パル(2726)
8月31日MSCI調整三和シヤッター工業(5929)
グッドウィル・グループ(4723)
京成電鉄(9009)
S&P Japan 500 入替良品計画(7453)
SBI(8473)
FTSE調整東急建設(1720)
9月5日頃日経平均定期入替発表(8/15日の夕凪通信参照)


外国人投資家参上!

先週は、日経平均で500円近く急上昇した週だったのですが、その理由はやはり外国人投資家の存在が大きかったようです。相当の額を買い越ししていました。こんなに大きく買い越ししたのは、約4ヶ月半ぶりです。相場をリードするのは、まだまだ外国人投資家のようです。

いつものように「TOPIXの上昇率」と「東証一部の時価総額に対する外国人投資家買い越し額の割合を、13週と26週の平均移動で表示」したグラフを見てみましょう。今週の急回復により、ゴールデンクロスが一気に間近になりました。ここを突き抜けてくるようであれば、より「買い」に比重を多く置けますね。(参考:
外国人買いは上昇トレンドのサイン?)

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そういえば、貸借銘柄として昨日立会外分売を行った神鋼環境ソリューション(6299)ですが、今日の寄り付きで売った場合には、わずかながら分売価格割れとなってしまいました。最近の落ち着いた相場環境であれば「プラスになって当たり前」くらいなのですけれども。

一方で、優待銘柄の上昇は波に乗ってきたようで、9月優待の人気銘柄、魚力(7596)、カゴメ(2811)あたりは、今日もまた、最近の高値を更新しています。今のところは素直な株価推移です。

優待銘柄の話ついでとして、それはないでしょう! というのが、アールビバン(8523)。優待日まであと1ヶ月半を切った8/18日に、「9月は優待止めます」というのはねぇ。ホテル宿泊者がかなりの人数になったので、慌てたのでしょうけれど、もう少し余裕をもってアナウンスして欲しいです。

逆に、嬉しい方で、それはないでしょう! というのが、ビックカメラ(3048)。優待権利日最終日まで残り4営業日しかない段階で、8月の優待発表というのはねぇ。どこまで周知されているのでしょうか(明日が最終日)。もう少し前の方が株価に効果あったのでは?

日経マネー10月号に掲載されました!

少々奥まったページに掲載されているので、気づきにくいかも知れませんが、昨日発売した日経マネー10月号の、122Pから123Pまでにかけて、いくつか投資方法をご紹介しています。よろしければご覧あれ!

私は「日経マネー」と「ZAI」は、毎月欠かさず買っています。少々バイアスがかかっているかも知れませんが(笑)、日経マネー誌の「硬派」でもなく「軟派」でもない、程よさが気持ち良くて、一番好きなマネー誌です。

そしてインタビューにいらっしゃるどの担当者の方も、勉強熱心のナイスガイ、ナイスレディで、いつも気持ち良くお話させて頂いています。この場を借りて、感謝致します。

最近思うのですが、上昇相場、ボックス相場、下落相場 のすべてにフィットする投資法というのは難しく、それぞれの相場に合わせて投資法を選ぶのが良いのではないかと。

夏は夏の気候に合った服装、冬には冬に合った服装があるように、その相場局面に合わせて、引き出しの中にある適切な投資方法を選択するのです。夏に冬の服装をしたら、自分が参っちゃいますからね(笑)。

上昇相場と、ボックス相場には、有効なイベント投資法がそれなりにあるのですけれど、下落相場時に有効なイベント投資法が手持ちに少ないので、もう2-3増やしたいです。

そういえば久々に、貸借銘柄の立会外分売がありますね。今の相場局面では有効な投資法のはずなのですが、さて結果やいかに。

売買手数料が多少高くても

いつの間にやら私、証券会社の口座を9社分、開いていることに気が付きました。これが多いのか、少ないのかは分かりませんが、引越しした場合には全部に申請書を書かなければならないかと思うと、引越しする気力がなくなります(笑)。

私がメインに利用しているのは、E*Trade で、売買手数料や信用金利が安いことが主な理由なのです。でも最近、手数料が高いにも関らず、頻繁に使い始めた証券会社があります。それはカブドットコム証券です。

逆張りの「斉藤手法」もそうなんですが、「寄付買い(売り)」をしたいケースが多くあります。よく観察すると、朝方のうち、株価が寄付価格を割ることが圧倒的ですので「寄付価格より多少安い値段で指値ができれば、もっと利益が出るのに」と思っていました。相場に張り付くことができない私は、この分の利益は諦めていました。

しかしようやく最近、カブドットコム証券で、寄付(始値)をベースとした指値を事前設定できることを知りまして、この発注機能を利用すれば、寄付よりも、更に安く株を購入できます。よって、手数料が多少高くても、その分はカバーできます。

もちろん、始値より安くならずに約定せず、そのまま機会損失になってしまう可能性はあるのですが、最近は値動きの荒い相場でもあり、めったにお目にかかりません。

こういった、いろいろと便利な発注機能が備わった証券会社が増えてほしいものですね。多少手数料が高くても使いますよ!