バルティック ドライ インデックス

最近の海運セクターを語るに無視できない、不定期の乾物用海上輸送運賃指数「バルティック ドライ インデックス(Baltic Dry Index)」について、データを取ろうとしたのですが、本家からはアカウントを取得しないとデータが取れないのですね。

代わりに公表しているサイトはないかと探していたら、ありました。Bloomberg のサイトです。CHARTタブを押すと、日足チャートも見れます。ただ残念ながら時系列データを取り込むことはできません。

この指数の動きと、日本の海運セクターの株式はどれくらい連動しているのか、試しに商船三井(9104)と比較してみました。最初は随分株価に反映するのが遅れていたのですが、最近はピッタリ動いています。最近は歴史的な高値圏にあるのですね。(出典:
BLOOMBERG L.P.)

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ここまでピッタリだと、バルティック ドライ インデックスの先物と商船三井とのペアトレードなんかいいんじゃないかと思いますが、さすがにそんな先物はないんでしょうね。

この指数と、中国、米国、日本の株価との関係を調べてみるもの面白いかと思ったのですが、時系列データが取れずです。この指数が崩れると、世界の景気の雲行きが怪しくなるのかも。

ちなみに、バルティック ドライ インデックスとは何か? については、infobunch
さんのサイト
をご覧下さい。

新興市場に気をつけろ!

週間ダイヤモンド最新号(4/28・5/5合併号)は「新興市場に気をつけろ!」の表題で販売されています。「既にいくつか報道されている事が書いてあるのかな?」 程度で期待せずに手に取って見たのですが、これが意外と面白かった。

普段あまり報道されにくい「仕手」について、実際の企業名を挙げて、その手法についても詳しく書いてあります。特に圧巻だったのは、37-38Pageの企業との人脈相関図です。名前の上に「仕」とマークを書いて、仕手筋であることを明記しています。最近、斉藤手法にずっとひっかかりっぱなしだった銘柄も散見されます。私は思わず納得してしまいました。

また、「怪しいアナリスト」の候補のように挙げられたロラン・ハルモス氏は、この記事が引き金になったわけではないのでしょうが、日興シティグループを退職しました。会社もまた4/26日に、彼が調査していたいくつかの銘柄のカバレッジを停止してしまいました。

記事の全てが新興銘柄の批判というわけではなく、新興市場での割安株や将来有望な銘柄についても取り上げています。

いずれにせよ、こういった新興市場の批判記事や、見放したようなレポートが多くなったことで、いよいよ底が近いかなと思っています。でも重要なのは「その時がいつか」なんですよね。今は様子を見ながらじっと待ちです。

クリエイトSDをめぐる心理戦

掲示板での むき☆ばんだ(`・ω・´) さんのご指摘により、4/29日に記事内容を再構成しました。

昨日は久々の貸借銘柄の立会外分売がありました。クリエイトSD(2794)です(参考: 立会外分売は貸借銘柄を狙え!)。東証1部上場を狙った株式分布状況の改善(特定株主の持分が多い)のためではないかと思いますが、全株式の4%程度にあたる900,000株と、結構な数を売り出しました。

興味を引いたのは、分売日候補日と逆日歩との兼ね合いです。最初の山場は4/24(火)に迎えました。分配日候補日の初日の4/25(水)に売出を行うと予想した売り方が、株を継続的に売り浴びせます。ただこの日はGWの最初の連休の関係上、4日分の逆日歩を覚悟する必要がありました。(出典: Yahoo Japan Corporation.)

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ところが、4/25(水)に売出しを行う発表がありませんでした。しかも逆日歩は最高料率の5円で決定し、計4日分20円と1%程度の逆日歩がつき、ここで売り方に多少傷がつきます。

しかしながら売り手が、今度こそと、翌日のの4/26(木)に売出を行うと予想し、引けにかけて更に株を売り浴びせます。(出典: Yahoo Japan Corporation.)

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ただこの売り浴びせは、水曜日であるからこそ可能でした。前日に逆日歩が既に最高料率5円ついていて、下手をすれば臨時措置の10倍料率50円の可能性もわずかながらもありましたが、水曜日であれば1日分だけの逆日歩で済むために勝負ができたのです。

ところが、またもや4/26(木)に売出しを行う発表がありませんでした。これで困ったのは売り方です。もう一日売り建てを継続保持する選択もありましたが、連休の都合上、木曜日も保持すると追加で5日分の逆日歩を負担しなければなりません。更に売り超株数が前日より増えており、逆日歩がどこまで高くなるのか分かりませんでした。

そういった事情から、すっかり当てが外れた売り方が買戻しに入り、朝方は高く寄り付きます。その後、水曜日分の逆日歩は2円と発表があり、前日より貸株が増えたのにも関わらず逆日歩が下がりました。これで安心した売り方が、再度引けに売り浴びせます。一方で逆日歩やリバウンド狙いの買い方も、厚く板を引いて受け止め、2,035円で引けます。そして4/27(金)に終値2,035円に対して、2.5%ディスカウントの1,984円で売出することが決定しました。

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私は貸借銘柄であり、5月末に権利日を迎えることと、業績が良く、逆日歩がついていて、最近の更に値下がり率が大きかったため、立会外分売に応募しました。いつも最低単位しか取れないので、適当に500株の申し込みをしました。100株当たったらラッキー程度の考えです。

翌朝の4/27(金)は、売り気配で始まります。最近の立会外分売の結果は9時ちょっと前頃に判明するので、当選者が2.5%のプレミアムが少しでも残っているうちに売却しようと、9時に近づくにつれ、みるみる売り板が厚くなっていきました。そして私もなんと300株も当選したのです。応募競争率2倍を切っていたようです。

そして9:05分に1,988円と、分売価格のわずか4円高く寄り付きました。逆日歩に果敢に挑んだ売り方はここでようやく勝利の美酒を味わいます。また、当日発表された逆日歩も0.5円止まりで、売り方の勝利でした。その後はするすると株価が上昇し、買い方もそれほど損失を抱えずに済む段階まで戻しました。

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東証2部銘柄なので、この勝負を注目していた人は少なかったでしょうけれど、結構シビレる心理戦で、見ていて楽しかったです。

最近の貸借銘柄の立会外分売は、当選しても値段がそれ以上に下がり、負けることも多いので、実際に応募する時には細心の注意が必要です。

あと1ヶ月の我慢?

本日4月の最終取引日でしたので、先月に引き続き「似ているチャート」を掲載します。日経平均は月足で結構似ています。過去のチャート同じように辿るのであれば、5月はまだまだ。6月から上昇気流発生といった感じです。

日経平均 1986年(バブル前夜)~
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日経平均 2005年~
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JASDAQ平均の方も似ているのですが、今回の方が下げ足が速く、前回は半年以上かけた下げを、3ヶ月で達成してしまった感じです。これもあと1ヶ月は我慢で、そこで一旦の底入れするイメージでしょうか。

JASDAQ平均 2000年(ITバブル崩壊後)~
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JASDAQ平均 2006年~
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ついでに、3/31日を基準とした日経平均のグラフです。昨年とそっくりなペースで進んでいます。イメージ的にはGW期間中に上昇し「休み明けが勝負」です。

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先週分までの外国人投資家の動きを見る限り、今年は下げないかも… と思ったりしています。2004-2006年の4月1週目以降は、外国人投資家の買いが多少弱くなるのですが、それが見られないのです。

買い越し割合(bps)
2004年4月1週12.51
2004年4月2週-2.29
2004年4月3週6.58
2004年4月4週-3.47
2004年5月1週-4.48


買い越し割合(bps)
2005年4月1週6.99
2005年4月2週-3.12
2005年4月3週-0.96
2005年4月4週-0.45
2005年5月1週1.14


買い越し割合(bps)
2006年4月1週10.56
2006年4月2週-6.98
2006年4月3週4.16
2006年4月4週-3.74
2006年5月1週1.77


買い越し割合(bps)
2007年4月1週8.87
2007年4月2週6.17
2007年4月3週9.26


 いずれにせよ、6月からをちょっと期待してしまいます。

TOPIX買い結果

今日は久々のTOPIX買い日でした。早速結果を見てみましょう。

コード銘柄時価総額(億)前日比当日比VWAP比
4653ダイオーズ 17 -1.57% -1.79% -0.01%
9380東海運 27 -1.42% -3.38% -1.86%
4975荏原ユージライト 27 -1.81% -0.31% 0.34%
3023ラサ商事 31 -1.69% -0.78% -1.72%
9790福井コンピュータ 36 1.14% 1.05% 0.55%
9366サンリツ 38 -0.34% -0.34% -0.62%
7838共立印刷 59 0.00% 1.11% -0.11%
4971メック 65 2.61% 2.36% 1.97%
7256河西工業 85 -1.24% -1.06% -1.73%
9039サカイ引越センター 90 7.37% 7.06% 4.56%
6262ペガサスミシン製造 94 0.82% 1.34% -0.25%
8255原信ナルスホールディングス 126 1.00% 1.06% 1.07%
5702大紀アルミニウム工業所 158 0.87% 1.62% 0.82%
3360グリーンホスピタルサプライ 183 -0.62% 0.00% -0.47%
2413ソネット・エムスリー 189 0.78% 3.46% 3.10%
6379新興プランテック 242 10.02% 8.00% 2.76%


順当に浮動株調整後の時価総額(ウエイト)の大きい銘柄から買われました。ソネット・エムスリー(2413)新興プランテック(6379)は終値とVWAPとの乖離(VWAP比)もあり、最後に大きく買われたことが分かります。

ソネット・エムスリー(2413)
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新興プランテック(6379)
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実はサカイ引越センター(9039)の方がVWAP比が大きいのですが、これは大証銘柄であり、東証はほとんど出来高がありません。大紀アルミニウム工業所(5702)もそうです。両方取引所の1日チャートを比較してみます。基準となる東証の終値が決まった後での、15:00以降の大証の値動きが荒いです。

サカイ引越センター(9039) 東証
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サカイ引越センター(9039) 大証
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大紀アルミニウム工業所(5702) 東証
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大紀アルミニウム工業所(5702) 大証
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今日は3月の昇格銘柄、定期見直し、調整係数の解除など、たくさんの銘柄の調整が入ったため、TOPIX買いが成功しやすい環境にありました。しかしながら、先回り買いとのバランスで、どっちに転ぶのかの予想は結構難しいです。

因みに、自己株式の償却に伴う「TOPIX売り」についても見てみます。結構地味ですが、まあまあの結果は出ています。

コード銘柄時価総額(億)前日比当日比VWAP比
4151協和醗酵工業 -251 0.45% -0.27% -0.58%
8766ミレアホールディングス -732 -1.55% -1.76% -0.87%


意外な外国人投資家の大量買い

本日発表の投資部門別売買状況ですが、意外に外国人投資家の大量買いが入っていました。これで上海ショックから8割程資金が戻ってきた計算です。先週までの結果を見る限り、外国人投資家が日本市場を見捨てているわけではなさそうです。4-5月のヘッジファンドの売りをこなせたら、意外に上昇復活は早いかも知れませんね。

期間TOPIX先物225先物株式(3市場)全合計
2月3週316,542 -6,995 528,740 838,288
2月4週-415,758 -271,506 -264,968 -952,232
3月1週-93,105 -386,055 -390,040 -869,200
3月2週-168,590 -176,672 -86,883 -432,145
3月3週42,749 158,438 408,619 609,806
3月4週-151,951 96,260 80,662 24,971
4月1週-90,616 127,416 486,753 523,553
4月2週-215,961 63,569 339,822 187,430
4月3週-77,133 78,511 515,766 517,144


売っているのは、個人投資家と信託銀行です。特に最近は信託銀行の売りが目立っています。年金基金からの売りでしょうか…いつ終わってくれるのやら。

個人投資家の逆張り精神

ニューヨーク市場が大幅高になると、ザラ場中に値を下げる最近の傾向を知っているためか、本日相当大量に日経先物ミニの「寄り売り ⇒ 大引け買い」が入ったのではないでしょか。本来は一致するはずの「日経先物(通称ラージ)」と「日経先物ミニ(通称ミニ)」の始値と、終値で、逆側に20円の差が出ました。

4/23日の4本値

始値高値安値終値
ラージ1763017680 1742017480
ミニ1761017680 1742517500


前回、ニューヨーク市場が1%以上の大幅高を記録した4/3日の翌日のラージとミニとの始値の差額も15円ありました。ザラ場は思惑とは逆に高くなり、途中でしっかりロスカットしたためか、終値は差が出ませんでした。

4/4日の4本値
始値高値安値終値
ラージ1744017610 17420 17580
ミニ1742517610 17420 17580


わずか2回だけの現象でも断言していいのやら分かりませんが、個人投資家の逆張り精神は徹底していますよね。

さて本日、斉藤手法に該当する銘柄が21存在しました。できれば50銘柄程度出るまで引きつけたい所ですが、そこまでやってくるかどうか…。

それにしてもこれだけ新興が急落したのなら、経験上ですが、東証1部銘柄にも新興銘柄とのセットの処分売りが出てもおかしくないのですが、それほど影響は受けていませんね。

もう東証1部銘柄と新興銘柄のセット所有がなくなったためなのか、実は売りが出ているけれど、外国人投資家の支えで止まっているためなのか、それともこれから影響が出るのか…。

土屋賢三さんのセミナー

エンジュクの講師の方は、どちらかといえば個人投資家として成功を収めている人が多かったのですが、今回のセミナー「システムトレード入門」はファンドマネージャーとして相場を張った人が講師を行う、とても興味深い開催です。

私もよく利用しているエクセルをベースに、システムトレードの見つけ方や検証方法、落とし穴などについて説明して頂けるようで、これはもう参加するしかないと、申し込みを済ませました。

実は私、土屋賢三さんとは2度ほど直接お話する機会がありまして(いちのみやあいこさんからのご紹介です。ありがとうございます)、以前から疑問をもっていた「業界の真実」や「何を基準に投資していたのか」等に対して、とても丁寧に回答して頂き、非常に参考になりました。また、ある投資戦略を作成した時に、参考にした書籍に土屋さんが関係していたことが分かり、ちょっとびっくりしました。

セミナーは実践的な内容となるでしょうから、とても楽しみです。システムトレードについて勉強したい方には、有意義な時間となると思いますよ。

日経マネー6月号「勝利の株ワザ」

本日発売の日経マネー6月号「勝利の株ワザ」の中に2つほど私の取材記事が紹介されました。

ひとつ目が、日経平均銘柄入れ替え時の採用銘柄予想です。過去に掲載されたの日本証券新聞の記事と、2年前に行った私の投資戦略「日経平均の新規採用、除外銘柄を推測する!」をかき混ぜて、勝手にランキングしました。

いつも採用候補となっていた日東電工(6988)はどこに行ったの? という疑問を持つ鋭い方もいらっしゃるでしょう。調べていて気が付いたのですが、いつの間にか日東電工は素材セクターに移動していて、もう技術セクターじゃないのです。

また、技術セクターではHOYA(7741)がペンタックスと合併することを想定してNo.1候補としたのですが、最近の「ごたごた」は採用時にマイナスに影響されるような気がします。そうなると予想した
No.2 と No.3 あたりが本命になりそうです。

ふたつ目が、日経平均前日比大幅マイナスとなった場合の翌日の反発についてです。投資戦略「急落はその日のうちに買っちゃえ!」で書いた内容の要約といった感じですが、非常に分かりやすくコンパクトにまとめて頂いています。ひとつ目の記事内容もそうなのですが、さすがプロの方は「記事を仕立てる」のが素晴らしいですね。わが子が晴れ着を着て掲載されているような感覚で、とても嬉しいです。

じつはあとひとつ、欄外に「斉藤手法」に対するコメントが掲載されています。確かに「下方乖離率が高いものを選ぶ」とお話したのは事実なのですが、実際にデータで証明されているわけではないので、ご注意下さいませ。あくまで私の経験上による銘柄選択時の基準です。

あと、私が関連した記事ではないのですが、斉藤さんのコメントや「裁定買い残は時価評価されている」といった紹介など、結構面白い記事が掲載されていますので、よろしかったらご覧下さいませ。

TOPIX先物売りの現物買い

本日発表された投資家部門別売買状況ですが、外国人投資家はTOPIX先物売りの現物買いで、それほど大きくは買っていません。

外国人投資家の動向:

期間TOPIX先物225先物株式(3市場)全合計
2月3週316,542 -6,995 528,740 838,288
2月4週-415,758 -271,506 -264,968 -952,232
3月1週-93,105 -386,055 -390,040 -869,200
3月2週-168,590 -176,672 -86,883 -432,145
3月3週42,749 158,438 408,619 609,806
3月4週-151,951 96,260 80,662 24,971
4月1週-90,616 127,416 486,753 523,553
4月2週-215,961 63,569 339,822 187,430


最近、やや目立っているのは信託銀行の売りです。トレーダーズ・ウェブのサイトを見る限り、信託銀行の売りは恒常化しているので(毎年4月はやや多めではあります)、今だからということではありませんが、積極的な買い手不在の時は、じわじわと効いてきますね。