久々に外国人投資家に動き

本日発表された先週分の投資部門別売買状況ですが、久々に外国人投資家が現物株を多めに買い越ししました。その結果、2月の上海ショック時以降の資金流出分が戻ってきました。

期間TOPIX先物225先物株式(3市場)全合計累計(2月4週~)
3月4週-151,951 96,260 80,662 24,971 -1,618,800
4月1週-90,616 127,416 486,753 523,553 -1,095,247
4月2週-215,961 63,569 339,822 187,430 -907,817
4月3週-77,133 78,511 515,766 517,144 -390,673
4月4週-1,925 91,440 111,148 200,663 -190,010
5月1週-46,427 -49,772 -5,535 -101,734 -291,744
5月2週-818 -16,141 233,496 216,537 -75,207
5月3週-235,590 -61,423 175,158 -121,855 -197,062
5月4週-84,087 7,299 342,346 265,559 68,497


さらに毎月個例となっている「似ている月足チャート」を掲載します。日経平均のチャートは良い感じです。高値を抜けたら一気… と期待も高まります。

日経平均 1986年(バブル前夜)~
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日経平均 2005年~
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一方でJASDAQの方は、まだ下げてもおかしくないチャートです。私は一旦の底を打ったのではないかと思っていますが、過去のチャートから、3-4ヶ月後にダブルボトムがやってきそうな雰囲気もあります。

JASDAQ平均 2000年(ITバブル崩壊後)~
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JASDAQ平均 2006年~
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今日はMSCI買い日でもありました。結果については後日取り上げたいと思っています。

5月のTOPIX買い日

本日は、MSCIより一足お先のTOPIX買い日でした。新規採用の2銘柄と公開買付によるFFW調整の2銘柄について見てみましょう。まずは新規採用銘柄からです。

FFW考慮後の時価総額が大きめの八千代銀行(8409)が下落し、小さめの長野計器(7715)が上昇する、逆パターンでした。同時採用銘柄数が少ないと、どんな値動きになるのか全く想定がつかないため、私は参加しませんでした。それでも毎回チェックしていれば、何かが分かるかも…。(出典:
Yahoo Japan Corporation.)

コード銘柄FFW時価総額(億)前日比終値/VWAP
8409八千代銀行590 -2.90% -1.10%
7715長野計器156 3.90% 3.47%


八千代銀行(8409)
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長野計器(7715)
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次に公開買付によるFFW調整の2銘柄です。三洋電機クレジット(8565)は順方向、日興コーディアル(8603)は逆方向に動きました。それでも最後の大引で両銘柄共に出来高を伴って下落し、TOPIX調整に対して厳格に運営しているファンドがある事が分かります。


とはいえ、公開買付された銘柄は通常「新規売り」ができませんので、個人投資家が大引の下落を狙って買い戻すことはできません。残念。(出典: Yahoo Japan Corporation.)

コード銘柄減算FFW時価総額(億)前日比終値/VWAP
8565三洋電機クレジット-388 -1.24% -0.62%
8603日興コーディアルグループ-6394 2.33% 0.72%


三洋電機クレジット(8565)
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日興コーディアル(8603)
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バンジージャンプのタワー・オブ・テラー化

連続ストップ安で大幅に値を崩した銘柄を全株約定時に購入する「バンジージャンプ投資法」はJ-Coffeeさんのページで有名ですが、ごく最近では、全株約定後、一瞬上昇するも、再度下落して、そこからまた上昇する「タワー・オブ・テラー型(ディズニーシーの人気アトラクション)」が多い気がします。

私が観察を続けているアプリックス(3727)、オー・エイチ・ティー(6726)がこれに該当します。今日のIRI(4741)九州親和(8340)も急上昇はありませんでした。アプリックス と オー・エイチ・ティーの日足です。購入、売却のほんの僅かなタイミングで、天国となるかどうかが決まります。

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売り手が上手にコントロールしているのか(これはない気がする)、買い手があまりにも一箇所に集中しすぎているのか…。

そう考えると、明日かあさってあたりに全株約定がありそうなテイクアンドギヴニーズ(4331)も、あせらずあわてず、分割購入や一息入れてからの参加でもいいのではないかと思ったりします。

J-Coffee さんを見習って、事例を集めて「タワー・オブ・テラー投資法」として研究してみましょうか..。

MSCI買い日まであと4日

MSCI買い日まで残すところあと4日です。MSCI発表日以降の株価推移を見てみましょう。発表日の前営業日を基準にTOPIXで差分調整しています。

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意外と素直な値動きです。新規採用銘柄は上昇し、除外銘柄は下落しています。個別で見ると、新規採用銘柄は全体的に上昇傾向ですが、除外銘柄はそれぞれで値動きが激しいです。インデックス(4835)、ユニデン(6815)、ネットワンシステムズ(7518)、アーク(7873)あたりは、売るタイミングが間違っていたら大変です。

また、ウエイト調整銘柄については、買い上位(2銘柄)は素直に上昇していますが、売り上位(6銘柄)も同じように上昇しています。雰囲気からしてまだ本格的にウエイト調整は入っていなそうな雰囲気です(銘柄名は各証券会社のレポートをご覧下さいませ)。

買い上位が2銘柄しかないのは、それらの銘柄以外は新規採用銘柄が上位に該当するためです。同じように売り上位が6銘柄しかないのは、それらの銘柄以外は除外銘柄が上位に該当するためです。

これから株価推移がどうなるかの予想は難しいですが、新規採用、除外銘柄はまだいけそうだけれど、最終日の先回りオーバーによる逆噴射に警戒、ウエイト調整はこれから入るため、最終日に期待できそう…
と勝手に思っていますが、さていかいに。

昨年度、一昨年度の最終日に向けた値動きについては、投資戦略「MSCIを攻略する-2007年度版」をご参考下さい。

新興市場のターニングポイント?

ここ数日のうち、新興市場のターニングポイントになるのではと思われる出来事が発生しました。まず最初に東証がIRI(4741)を上場廃止に決めた事です。マザーズ創設期の銘柄であり、マザーズの象徴的な銘柄だっただけに驚きです。

今までのケースでは、東証が企業からの訴訟を恐れていたためか、よほど明確な投資家への背信行為がない限り上場廃止はありえなかったのですが、今回はばっさり切りました。新興市場の会計不審が株価下落を招いていたために、一罰百戒的な意味合いもあったのだと思います。

同じように、大証でもサンライズ・テクノロジー(4830)を上場廃止に決めました。ずいぶんと昔からMSCBなどのファイナンスを連発していて、大証はとうとう堪忍の緒が切れたようです。数年前までは、みなし額面を利用した節税銘柄としても有名でした。

こういった事から、証券取引所として、訴訟のリスクを負ってまでも、なんとか信頼を取り戻そうとしている本気度が伝わってきます。IPOに対しても審査が厳しくしつつあります。

バブル後の大底から復活のきっかけとなったりそな銀行への資金注入、アメリカのドットコムバブルの崩壊から復活のきっかけとなった監査の厳格化、日本の牛肉が見直されるきっかけとなった全頭検査の実施(株と関係ないけど)、阪神優勝の足がかりとなったバックスクリーン3連発(ヲイヲイ)。

過去の例から「ここが新興市場のターニングポイントだった」と後から言われるのではないか… と密かに期待しています。

あともうひとつ、オー・エイチ・ティー(6726)の大崩落もありました。仕手戦のバランスが崩れたことが原因でしょうが、新興市場全体の下落の影響も無縁ではないのではないかと。しかし倒産銘柄でも、ゴシップが出たわけでもないのに、こんなに崩れたのは見たことがありません。あまりにも見事な月足なので記録として残しておきます。(出典:
楽天証券 Market Speed Ver6.1)

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月曜日はIRIが値幅制限なしで取引されます。同じようなケースとなった一文字違いのIXI(4313)の場合、寄付き後すぐにストップ高連発 => 止まったと思ったらストップ安連発 でした。さて今回はいかに。

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動きが弱い外国人投資家

先週の投資部門別売買状況です。外国人投資家は株式について買い越しですが、先物分も合わせると売り越しになります。2月の上海ショック時に売られた金額分を未だに回復できてきません。

期間TOPIX先物225先物株式(3市場)全合計累計(上海ショック時~)
3月3週42,749 158,438 408,619 609,806 -1,643,771
3月4週-151,951 96,260 80,662 24,971 -1,618,800
4月1週-90,616 127,416 486,753 523,553 -1,095,247
4月2週-215,961 63,569 339,822 187,430 -907,817
4月3週-77,133 78,511 515,766 517,144 -390,673
4月4週-1,925 91,440 111,148 200,663 -190,010
5月1週-46,427 -49,772 -5,535 -101,734 -291,744
5月2週-818 -16,141 233,496 216,537 -75,207
5月3週-235,590 -61,423 175,158 -121,855 -197,062


市場別に見れば、外国人投資はマザーズ市場について、このところずっと売り越し。一方で東証二部はずっと買い越し。今はまだマザーズ銘柄を買うよりは、東証二部の割安銘柄を発掘する方が、安心感があります。

また、金額はあまり大きくないのですが、投資信託が全ての市場での売り越しが続き、株式市場からの資金流出が続いているのが分かります。いましばらくは辛抱の時ですね…。

仕手と投資事業組合

昨日、新興市場の下げの一因が「投資事業組合の金融庁へ登録を避けるための清算整理」ではないかとの話題を取り上げました。本日読み終えた「仕手現場の仕掛け人 真実の告白」の書籍にも、最近の仕手の流行は投資事業組合の匿名性を利用したものであるとの事。元タネは私募CB、第三者割り当て、MSCBといった有利発行だそうです。

となると、投資事業組合を使って仕手を繰り広げていた場合、夏までには組合を清算する必要があり、急激に現金化に走っているのかもしれませんね。もしそうなら、市場の健全化として歓迎すべき事です。

色々の所で話題となっている、オー・エイチ・ティー(6726)なんかも、MSCBを発行しているし(そんなにひどい条件ではありませんが)、実体と比べて株価は割高ですし、もしかしたら…。こういった銘柄が斉藤手法に該当したとしても、参加するのは相応の覚悟を決める必要があります。

仕手銘柄やその手法(最初は儲けさせて、得意銘柄と勘違いさせる)に引っかからないように、こういった書籍で知識を蓄えておくのも良いのではないかと。読み物としても、仕手の手法を実際の銘柄で説明されていて、とても面白かったです。



相変わらず様子見の外国人投資家

少々遅くなってしまいましたが、木曜日に発表された投資家部門別状況にて、外国人投資家は、今週もまた、はっきりした買い、売りのスタンスを示しませんでした。

期間TOPIX先物225先物株式(3市場)全合計
2月4週-415,758 -271,506 -264,968 -952,232
3月1週-93,105 -386,055 -390,040 -869,200
3月2週-168,590 -176,672 -86,883 -432,145
3月3週42,749 158,438 408,619 609,806
3月4週-151,951 96,260 80,662 24,971
4月1週-90,616 127,416 486,753 523,553
4月2週-215,961 63,569 339,822 187,430
4月3週-77,133 78,511 515,766 517,144
4月4週-1,925 91,440 111,148 200,663
5月1週-46,427 -49,772 -5,535 -101,734
5月2週-818 -16,141 233,496 216,537


いつものグラフです(参考:外国人買いは上昇トレンドのサイン?)。またデッドクロスしました… といっても、5月連休中の閑散期が入っていることと、もみ合い中のクロスなので、そう過敏に反応する必要はないでしょう。

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どっちかといえば、5月のヘッジファンドの解約に伴う売りの方が気にかかる所です。今年も含め、過去4年間の4,5月の日経平均の日足を見てみます。

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今年はどうやら大きな波乱は避けることができそうですね。毎年のごとく月曜日に急落があったので、明日が大丈夫ならもう行けそうです。5/28日にもう1度月曜日が巡ってきますが、受け渡し日が5月末日とぎりぎりですので、そこまで引っ張ることはないと思います。

それより心配なのは新興市場です。斉藤手法にひっかかる銘柄が毎日じわじわと5銘柄程度づつ増え、金曜日時点で30銘柄程にもなりました。

私がいつも見ているマーケットウィナーズで、新興市場の下落について、フィスコの岡崎さんが鋭い視点でお話していました。新興市場の下落の原因は、「ノンバンクの貸出の厳格化」と「投資事業組合の金融庁へ登録を避けるための清算整理」が引き金になっているのではないかと。

「ノンバンクの貸出の厳格化」については、追証などが発生すると、ノンバンクで手当てして株の保持をしていた人が、それが貸し渋りでできなくなり、損切りに追い込まれているのではないかとの推測です。私の知っている人の中に「FXで大損した時に、家族に内緒でノンバンクから資金を借りて勝負して儲け、お金を返した」というシビれる方がいたので、もしかしたらそんな人もいるかも…
と思ってしまいます。

「投資事業組合の金融庁へ登録を避けるための清算整理」については、金融商品取引法がこの夏に始まるので、そこまでに「(怪しい)投資事業組合」が清算する必要があり、残務整理を考えると、4,5月までに株式を売る必要があるのではないかとの推測です。

どちらも、どれくらい影響を及ぼしているのか分かりませんが、こういった視点の広さは参考にしたいものです。

話が変わって、この週末は東海地方に遠征していました。噂には聞いていたのですが、5月21日発売予定の月刊マネー誌が19日にはもう発売されていました。私も主要のマネー雑誌をもう読んでしまいました。ということで、ほんのちょっとだけ、東海地方の方は投資に有利なのかも。

無駄な立会外分売はなくなる?

もう皆様ご存知の通り、クリエイトSD(2794)山下医科器械(3022) は立会外分売実施後すぐに一部指定(東証一部への昇格)を果たしました。新基準適用後の第1号と第2号です。両社共に立会外分売によって一部指定の最後の基準をクリアしたのです。

これらから推理すると、両社共に東証から「株主分布に関わる基準さえクリアすれば一部指定とする」といった内示を受けていたのではないでしょうか。それでなければ、こんなに発表と間近のタイミングで立会外分売はしないと思うのです。

一部指定の審査期間は約8-9ヶ月程の超ロングランです。審査途中で業績が悪くなったり、コンプライアンス上の問題が見つかったりして、審査をパスしない企業も出てくるでしょう。

しかしながら旧基準では、株主の分布状況に関わる基準を満たすためには、発表の2ヶ月前までには分売や売出を済ませておかなければなりませんでした。2ヶ月前ではまだ東証から審査結果は教えてもらえなかったでしょう。よって、分売や売出までして頑張ったのに、審査で落ちてしまい、それ自体が無駄となってしまった事が多々あったのではないでしょうか。

そこで新基準では、この部分の企業側の不満を打ち消すために、内示を受けた後に株主分布状況を満たすことができるようにルール変更したのではないでしょうか。従って「一部指定の条件を満たすためとしか思えない立会外分売があったのに、一部指定を受けなかった」といった現象は、今後起きないと思うのです。

まあ、審査料が旧基準200万円から新基準400万円へと倍増したので、そのあたりも企業側に配慮したのかも知れません。それにしても合格するとも分からない審査のために400万円の支出は大きいですね。損益計算書を丹念に見ていけば、その企業が一部指定を申請したかどうか分かるかも知れませんね。

仮説検証タイプとデータマイニングタイプ

私が投資戦略を開拓する時の方法の多くは、ある仮定を置いて、それが正しいかどうか検証する「仮説検証タイプ(演繹タイプ)」のアプローチです。調査箇所を一点に集中できる利点がありますが、仮説の立て方を間違うと、最後の最後で仮説が間違っていることに気づき、検証が全て無になることもあります。

この反対側からのアプローチが「データマイニングタイプ(全数検索タイプ)」です。数多くのデータから全く今まで気がつかなかった関連を見出す方法です。今まで誰も気がつかなかった「一生使えるお宝」を見つけ出すことができる利点がありますが、その発見までに多くの試行錯誤を繰り返します。

昨日、土屋さんのセミナーに参加しきまして、そのセミナー内容は後者のアプローチです。私は理系出身にも関わらずデータマイニングタイプについて全く知識がなく、今回はそのアプローチ方法の入門として、そして自分の知識の殻を破る上でも有意義な講義でした。かなりの関数はエクセルでサポートされているのですね。初めて知りました。

ただ、このセミナーは多少の統計用語とエクセルの知識を必要としています。セミナー参加者はちょっと辛かったかも。私も知らない用語が何個かありました(汗)。近々発売されるであろうDVDであれば、用語やエクセルの使い方を調べならがら見ることができますので、頭の体操を兼ねた新分野の勉強として丁度良いと思います。

さて話は変わりまして、先週金曜日にGW中の2日間分の投資部門売買状況が発表されました。ここ6週続けていた買い越しが途切れ、売り越しに転じました。まだ世界同時株安時の売り越し額分を回復できずにいます。エンジンがかかりそうで、かならないですねぇ…。

期間TOPIX先物225先物株式(3市場)全合計累計(2月4週~)
2月4週-415,758 -271,506 -264,968 -952,232 -952,232
3月1週-93,105 -386,055 -390,040 -869,200 -1,821,432
3月2週-168,590 -176,672 -86,883 -432,145 -2,253,577
3月3週42,749 158,438 408,619 609,806 -1,643,771
3月4週-151,951 96,260 80,662 24,971 -1,618,800
4月1週-90,616 127,416 486,753 523,553 -1,095,247
4月2週-215,961 63,569 339,822 187,430 -907,817
4月3週-77,133 78,511 515,766 517,144 -390,673
4月4週-1,925 91,440 111,148 200,663 -190,010
5月1週-46,427 -49,772 -5,535 -101,734 -291,744