東証一部昇格への布石 – 山下医科器械


今日はクリエイトSD(2794)以来の貸借銘柄、山下医科器械(3022)の立会外分売でした。立会外分売発表によって抑圧されていた分が解放されたかのような株価推移で、昨日の終値を割り込みませんでした。(出典: Yahoo
Japan Corporation.)

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こんなに上昇したのはもっと別の理由もあります。それは、今回は単なる立会外分売ではなく、どう見ても東証一部昇格条件を満たすために行われたことが濃厚だったからです。

私がチェックした限りにおいて、山下医科器械は、ひとつの点を除いて全て昇格条件を満たしています。その足りない点とは、株主数です。

山下医科器械が昇格するための必要株主数は2,200名です。最新の四季報では株主数2,206名とあり、既に条件を満たしているように思えるのですが、四季報で掲載されている「株主数」と、東証一部の昇格条件となる「株主数」の意味が違います。

昇格条件での株主数とは、株主のうち大株主上位10名及び特別利害関係者の数並びに上場会社が自己株式を所有している場合の当該上場会社を除きます。従って、東証の言う株主数にはぎりぎり届いていません。この事は東証のサイトに記載してありますし、以前ご紹介したJ-Coffeeさんの本にも書いてあります。

そこでこの株主数の条件を満たすために、立会外分売を行ったのだと思います。最高購入株数を最低単位の100株に限定したのも、株主数を増やすための算段でしょう。この上限100株を見たときに、過去の田中商事(7619)が昇格した時のケースが思い浮かびました。この時も上限が最低単位の100株でした。

もし本当に東証一部昇格を狙った立会外分売であれば、クリエイトSDの時ように、月曜日の引け後以降に昇格が発表される可能性がありますが、さてさてどうでしょうかね。

くれぐれも自己責任の上でご判断お願いします。念のため。

気迷い気味な外国人投資家

GWがはさまった関係上、今日、先々週(4月の最終週)の投資部門別売買状況が発表されました。外国人投資家は微妙に買い越し。「買い姿勢」とも「売り姿勢」ともハッキリ言えない微妙な額です。一方で先週までバリバリ売っていた信託銀行が買いに転換しました。何か特殊イベントが終わったのでしょうかね…。

それではいつものように、外国人投資家の買いをグラフ化した図をみてみましょう(参考:外国人買いは上昇トレンドのサイン?)。長期線も短期線も横向きになってきました。「もみ合い」という言葉が当てはまっている状況です。

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また、ここ4年間の4-5月の日経平均推移グラフも確認しておきましょう。今までの所は昨年度とほぼ一致した動きです。世界株高を背景に過去の推移とは決別するのか、それともいつものように迎合するのか、ここ1-2週間が勝負です。

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キャリーオーバー10億円超

株式とは全く関係ないのですが、1等賞金最大6億円の toto BIG のキャリーオーバが10億円を突破したとのこと。toto BIG はその他の toto と違って、自分で予想しません。勝手にコンピュータがランダムにマークシートをつけます。基本的にジャンボ宝くじ購入と変わりません。1予想300円です。多少期待値が上がっている(といっても1を超えませんが)ので、一発の夢を追いかけたい方はどうぞ。ローソンやファミマでも買えちゃいます。

MSCIの定期入れ替え

5月はMSCIの年次定期入れ替えの季節です(2月,8月,11月は四半期入れ替え)。5/4日の早朝に発表がありました。今年は9銘柄の採用、9銘柄の除外と、例年より採用が少なめ、除外が多め(参考: MSCIを攻略する-2006年版)です。今回の採用銘柄と除外銘柄を掲載します。

採用銘柄

コード銘柄
1662石油資源開発
3116トヨタ紡織
3231野村不動産ホールディングス
4817ジュピターテレコム
5019出光興産
8359八十二銀行
8379広島銀行
8593三菱UFJリース
8905イオンモール


除外銘柄
コード銘柄
2873加ト吉
4521科研製薬
4835インデックス・ホールディングス
6436アマノ
6815ユニデン
7518ネットワンシステムズ
7873アーク
8112東京スタイル
8597SFCG


また今回は、MSCIからもうひとつの発表がありました。それは「MSCIPROVISIONAL STANDARD INDICES」というものです。今後MSCIの算出方法が変わりますので、今のうちからその算出方法が変わった場合の「参考銘柄」について記載したものです。このあたりは、「虎年の獅子座」さんが3/29日の記事で結構詳しく記載していますので、そちらをご覧下さいませ。

一番大きな変更は、今までは「業種別」で85%の浮動株時価総額をカバーする銘柄を採用していたのですが、これを「全業種」で85%になるように基準を変更します。これによって、今まで「時価総額は十分満たしているのに何で採用されないの?」といった銘柄はなくなるはずです。

因みに今回、期待されていたのに採用されなかったあおぞら銀行(8304)も、算出方法が変わる場合の採用銘柄として発表されています。今回のMSCI採用分を除いた、算出方法変更後に採用される銘柄について記載します。

コード銘柄
4506大日本住友製薬
4528小野薬品工業
5486日立金属
6448ブラザー工業
7202いすゞ自動車
7211三菱自動車
7261マツダ
7262ダイハツ工業
7269スズキ
7270富士重工業
8304あおぞら銀行
8404みずほ信託銀行
8754日本興亜損害保険
8761あいおい損害保険
9504中国電力
9505北陸電力
9507四国電力


主に 薬品、自動車、銀行・損保、電力 の業種で、業種別85%ルールにより採用されていない銘柄があったことが分かります。特に自動車はすごいですね。トヨタ自動車(7203)の時価総額が大きかったためです。

今回のMSCIの入れ替えは 5/31(木)の引け後ですので、結構長い期間があります。また、MSCIの算出方法の変更による移行は、2007年の11月と2008年の5月に時価総額で半分づつになるように入れ替えて完了します。これもまた先が長いですね。

因みに昨年の最終日の値動きについては2006/6/1の夕凪通信をご覧下さい。MSCIの新規採用銘柄、除外銘柄の値動きは逆噴射で、ウエイト調整銘柄の方が旨みがありました。私はMSCIと契約していないので、ウエイト調整について詳細を知ることはできません。各証券会社からレポートが出ると思いますので、そちらを参考にしてください。ただし、今年も昨年と同じ傾向になるのかは分かりませんので念のため。

クリスピー・クリーム・ドーナッツ

今日はとても天気が良くて気温が高かったので、久々に七里ヶ浜のアマルフィイ デラ・セーラにでも食事に行こうかと鎌倉に着いたまでは順調でした。そこから江ノ電に乗り換えようとしたのですが、なんと駅の改札に入るための長蛇の列がありました。電車も超混雑で、それはもう通勤ラッシュ以上でした。シンジラレナイ。

それでもなんとか七里ヶ浜に到着。踏み切りもない場所の線路をまたいで、急坂をえっちら上ってようやくお店に到着です(それ以外に店に入るルートはありません)。前に15組くらいの待ちだったのですが、約40分くらいで入れました。天気の日の海が見えるテラスでの食事は気持ちいいです。

どうやらGWはどこもかしこも混雑しているようで、ニュースで見たのですが、新宿でクリスピー・クリーム・ドーナッツを買うために、最長約4時間も並んでいたとか。

私が約7年程前、シリコンバレーに住んでいた頃、近くにクリスピー・クリーム・ドーナッツが新規オープンしたとの話を聞いて早速買いに行った所、お店は大混雑していました。あのおいしさは結構有名だったのですよ。2ヶ月くらい経った後に再び買いに行った時にはガラガラでしたが。

確かにオリジナルドーナッツは、モチモチサックリした食感がたまらず、職場でも大人気だったのですが、それ以外のドーナッツは一口食べた後、そのまま残す人が大多数でした(その当時の話)。

もしこのクリスピー・クリーム・ドーナッツを食べて「これは今後、世界中で大ブレークするに違いない」と思った方には朗報です。NYSEに上場していますので、米国株として購入できます。ティッカーはKKDです。

IPO当初、購入を検討したこともあるのですが、オリジナルドーナッツ以外のものが「あまりにも」だったので、見送った経緯があります。その後、私の予想に反して株価は4倍以上になったのですが、2004年頃からの無炭水化物ダイエットの影響を受けて、今はIPOの頃の株価水準を割っています。

東証二部銘柄の分売は一部直撃?

クリエイトSD(2794)が立会外分売を実施した翌日の引け後に、東証一部への昇格が決定しました。決算月に左右されず昇格が発表される新ルール適合第一号銘柄となりました。

この発表で思ったのは、立会外分売の実施によって東証一部への昇格条件の全てを満たす場合、実施後すぐに昇格できるようになったのではないかということです。この立会外分売によって満たすことができる条件は「株主数」または「少数特定者持株比率」です。

クリエイトSDの場合は「株主数」は条件を満たしていましたが「少数特定者持株比率」は微妙な範囲でした。昇格条件として「少数特定者持株比率」は70%以下でなくてはなりません。

東証の言うところの「少数特定者持株比率」とは、ざっくり言えば、固定的に株を所有していると認定できる上位10番目までの大株主分をカウントして、70%を超えてはならないということです。

クリエイトSDの場合は上位4位までの身内関連で 67.2% を占めています。投信や持株会は固定的に持っているとはみなされませんので、上位10番目までの大株主分があとどれくらい占めるかは、四季報などからは確認できません。恐らく70%を超えていたため分売に踏み切ったのだと思います。

少々前置きが長くなりましたが、東証二部銘柄が立会外分売を実施する場合に、おおよそ「株主数が2,200名に届いていない」「大株主分で70%近くの株式を所有している」場合には要注目です。実施後すぐに昇格がやってくるかも知れません。公募・売出でも同じ効果があります。

東証一部に昇格するには、その他にもたくさんの条件を満たしていなければなりません。東証のページを丹念に読むと理解できるとは思いますが、4年ほど前に発売された J-Coffee さんの本「東証1部昇格銘柄を事前にキャッチして資金を5倍にしたJ-Coffee投資法」も便利です。今調べたらまだ販売されています。よかった、よかった。

ついでに、クリエイトSDのTOPIX買い日は6月末最終営業日前日(6/28)です。FFWの発表はまだありませんが、0.30 か 0.35 だと思います。昇格後最初の1年は
FFWが0.75%へ減らされますので、実質 0.23 か 0.26 です。今日の株価で浮動株調整後の時価総額は125億円程度(0.26計算)です。4/26日の夕凪通信で、これがどこに当たるかを確認して頂けたらと思います。