期待に応えたウィンドウドレッシング日

今日は第2四半期(第2Q)のウィンドウドレッシング買い日でした。毎年この第2Qは調子が良く(参考: JASDAQ平均とドレッシング買い)、今年は派手さはなかったですが、見事に期待に応えてくれました。日経平均とJASDAQ平均の一日チャートです。どちらもほぼ高値引けです。(出典:
Yahoo Japan Corporation.)

日経平均
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JASDAQ平均
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さてもうひとつ、今日で6月の取引が終了しましたので、いつもの似ている月足チャートです。まずは日経平均から。

日経平均 1986年(バブル前夜)~
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日経平均 2005年~
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前回と比べてなかなかエンジンがかからないですが、三空も出現しましたし(参考:三空踏み上げには売り向かうべからず)、参院選挙のアク抜けの上昇期待といった所でしょうか。

次にJASDAQ平均です。

JASDAQ平均 2000年(ITバブル崩壊後)~
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JASDAQ平均 2006年~
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日経平均と逆で、前回と比べ早い推移ペースです。回復までもう少し時間がかかりそうな雰囲気があります。

意外と素直なTOPIX買い日

本日は5月昇格&株数調整のTOPIX買い日でした。まずは昇格銘柄から。クリエイトSD(2794)山下医科器械(3022)です。浮動株(FFW)調整後の時価総額によって、大きく差がでました。ウエイトが重要であることを物語っています。(出典: Yahoo Japan
Corporation.)

コード銘柄FFW時価総額前日株価終値前日比終値/VWAP
2794クリエイトSD106 2505 2700 7.78% 2.79%
3022山下医科器械17 2255 2230 -1.11% 0.41%


クリエイトSD(2794)
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山下医科器械(3022)
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次に株数調整の方ですが、株数が増加した代表はダイエー(8263)です。5月だけで約20%も株式が増えています。株価が軟調になる理由がここにもありますね。株数が減少した代表はみずほFG(8411)です。かなり巨大な自己消却を行いました。引け際には売りが加速していったことが分かります。(出典: Yahoo Japan Corporation.)

コード銘柄FFW時価総額前日株価終値前日比終値/VWAP
8263ダイエー292 1255 1275 1.59% 0.12%
8411みずほFG-2221 851000 844000 -0.82% -1.04%


ダイエー(8263)
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みずほFG(8411)
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今月は「順当」な結果でした。毎月こんな感じだと楽なのですが、参加者が多くなると、上昇するのか、下落するのか、ルーレットの赤と黒を当てるのと同じような感じになってしまいます。この壁を突破する必要があります。

ごく平均的な動き

木曜日ということで、投資家部門別の売買状況の発表がありました。外国人投資家が平均的な買い、信託銀行が平均的な売り、個人投資家も平均的な売り
と、まり突出したものはありませんでした。

外国人投資家の買い:

期間TOPIX先物225先物株式(3市場)全合計
5月1週-46,427 -49,772 -5,535 -101,734
5月2週-818 -16,141 233,496 216,537
5月3週-235,590 -61,423 175,158 -121,855
5月4週-84,087 7,299 342,346 265,559
5月5週186,826 317,229 544,528 1,048,583
6月1週62,525 -432,132 572,242 202,635
6月2週-67,846 153,589 305,203 390,946
6月3週6,417 22,185 237,265 265,867


ついでに明日は6月最終営業日ということで、ウインドウ・ドレッシング買い日です。過去の投資戦略「JASDAQ平均とドレッシング買い」にもありますように、この第2Qは、高値引けの期待が持てる四半期です。特にJASDAQ平均はその傾向が顕著です。とはいえ、どれを買ったらいいのやら…。

東証1部昇格基準(一部指定)の変更

虎年の獅子座さんのページを拝見して気がついたのですが、東証はパブリックコメントの中で「上場廃止基準」ばかりではなく「東証1部昇格基準(一部指定)」に関するルールも変更するようです。

主な変更点は:


  1. 株主数は2,200人以上
    ⇒ 現行、株主数は役員、大株主上位10名及び自社を除いている & 株価や流通単位数によって段階的に変わる
  2. 流通株式比率(1-少数特定者持株比率) 35%以上
    ⇒ 現行、少数特定者持株比率基準 70% 以下
  3. 流通株式時価総額基準の導入(流通株式比率 x 株価 が20億円以上)
    ⇒ 現行、このルールは存在せず

用語の定義自体が変わっていたりするので、詳細部分は原本でじっくりとご確認ください。10月から適用されるようです。

上記ルール導入によって、緩和された部分もあれば、強化された部分もありますが、東証2部企業は特別利害関係者株主が多いこともあり、「東証1部昇格基準がやや厳しくなった」との印象を受けました。

社長の器が試される株主総会

今日はフージャース(8907)ワタミ(7522)の株主総会に参加してきました。それぞれの会社の色が出て、とても面白いですね。雰囲気を一言でいえば、木曜日のサンリオが「アットホーム」、フージャースは「まじめ」、ワタミは「熱心」といった所でしょうか。

フージャースの総会では、幸せな投資家さん、DAIBOUCHOUさんと久々にお逢いしまして、お2人とも質問に立っていました。株主としてのこの真摯さが素晴らしいですね。廣岡哲也社長は回答で少し笑いを取るくらいの余裕があるといいなぁ。真正面から行き過ぎて、ドロドロとした世の中をうまく渡っていけるかがちょっと心配
(余計なお世話ですね(笑))。

ワタミの総会では、渡邉美樹社長の熱心さがひしひし伝わっています。この熱心さを後任者がちゃんと引き継いでいけるのかが、今後の課題でしょうか。しかし、介護事業であんなに利益を出しているとはビックリです。もう居酒屋事業のワタミではありませんね。

株主総会は、6.18日発行の日経ビジネスで、竹田和平さんもコメントしていましたが「あんな大勢でまともな議論なんてできるわけがない」。株主は「質問を通じて社長の器の広さを確認」、会社は「自社のアピール」の場だと思うのです。その点、ワタミの渡邉美樹社長の懐の広さを再確認の日でした。

コツコツと買い続ける外国人投資家

昨日発表された投資部門別売買状況ですが、ここしばらく外国人投資家がコツコツと買い進めていることが分かります。逆にコツコツと売り続けているのが信託銀行。よくこれだけ売りが続きますよね。やはり郵政公社の売り物なんでしょうかね…。

3市場株式売買状況(百万)

2007年外国人個人信託銀行
1月1,512,708 -871,506 -549,165
2月1,152,045 -305,839 -375,284
3月12,358 774,497 -27,083
4月1,453,488 -962,188 -451,891
5月1,289,994 -816,862 -367,261
6月1週572,242 203,779 -223,162
6月2週305,203 -231,918 -156,891
合計6,298,037 -2,210,037 -2,150,737


個人投資家も信託銀行と同程度の売り越していますが、IPO, PO, 立会外分売 などの市場外で購入したものが「買い」としてカウントされていないためと思います。

いつものグラフです(参考:外国人買いは上昇トレンドのサイン?)。再びゴールデンクロスしました。今回は「だまし」なのか、それとも「本物」なのかは分かりませんが、私は多少「買い側」にシフトしています。

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話題変更して、昨日サンリオ(8136)の株主総会に参加してきました。目的は株主で総会にやってくるジム・ロジャースに逢うためです(こないって)。総会では質問者から株価対策を聞かれ、社長の辻さんが「みんな株を売らないで下さいね」と切り出したものだから「この会社本当に大丈夫なのか?」と思ったのですが、話が進むにつれ辻節が炸裂。マギー司郎の姿がダブって見えました。(いい意味で)大狸のようです。

ついでにサンリオピューロランドでパレードを見てきたのですが、かなりハイレベルです。ディズニー並の頑張りと、シルク・ド・ソレイユ並みのアクロバット演出でビックリしました。ちょっとナメていたけど見直しました。頑張れ、サンリオ。

最後に、今月発売のZAI8月号から「ミニ株バトル」に1年間参加することになりました。「現物のみ50万円開始」という条件ですので、イベント投資を適用できないものも多いのですが、「こんな投資方法もあるんだ」ということを、いろんな人に知ってもらい、刺激になってくれたらと思っています。

ライアーゲーム(LIAR GAME)

毎週土曜日の夜11:10分から、フジテレビ系列で「ライアーゲーム」というドラマが放映されています。原作はコミックです。初回からずっと見ているのですが、これがまた、株式投資と合い通じるものを感じるのです。

ドラマでは、与えられた条件の下で、数学的な知識を利用し、相手の心理を読み取りながら、ゲームに勝ち残る必要があります。株式も与えられた条件(株式売買の範囲内)で、数学的な知識(低PER,
低PBR、テクニカル指標等)を利用し、相手の心理(評価が低い or パニック売り等で、株価がゆがんでいる)を読み取る作業をしています。

また「少数決」という、少数の側が勝者となるゲームが登場したのですが、株式も少数の側にいるかどうかが勝負の鍵になります。斉藤手法はその極致です。バリュー投資も「他人が気づかない割安株を買う」ことに力を注ぎますので、やはり少数側です。順張りは大衆側のように見えますが、その後に更にどんどんやってくる大衆の買い手が集まることで株価が上昇しますので、やはり少数側です。

ジム・ロジャースも「人生と投資で成功するために 娘に贈る12の言葉」の中で『多くの人が「バカな」と思えば思うほど、その投資はうまくいくのだ』といった記述がありますが、これもまた、少数側にいるかがいかに重要であるか、ということを述べているものでしょう。

最近「この売買は少数側としての判断なのか、多数側としての判断なのか」を自問してから売買するようにしています。もし自分が多数側にいると判断したならば、その売買自体を中止するか、それを覚悟の上で損きりするか、のどちらかです(少数側にいるかどうかの客観的判断が実は難しかったりするのですが)。

それからドラマの中で「これは支配力を争うゲームなんですよ」といったセリフがありますが、村上ファンドやスティールパートナーズは大株主としての支配力を駆使してゲームに勝つことに集中しています。

今週末のドラマは最終回3時間スペシャルですが、株主総会も多くあります。フージャース(8907)、ワタミ(7522) と渡り歩き、帰ってからゆっくりとTVを見ることにしましょうかね。

四季報掲載用語による初日成績

金曜日は四季報2007夏号の販売日でした。私はCD-ROMを年間予約していますので、木曜日の夕方(残念ながらザラ場中には配達されませんでした)に届きました。でも金曜日のオープニングまでにはテキスト検索が済んでいまして、準備万端です(笑)。

投資戦略「会社四季報の影響力を確かめる」に沿って、買い候補の「絶好調」の見出し用語を使った銘柄と「減額」の見出し用語を使った貸借銘柄について、今日の値動きをみてみましょう。「絶好調」を見出しに使った銘柄は0でしたので、文中に文字通り「絶好調」の意味で使っている銘柄を代理で選びました。

「絶好調」を文中に使っている銘柄

コード銘柄制度信用市場前日比当日比
3355クリヤマ信用東2 106.71% 106.03%
5947リンナイ貸借東1 101.71% 100.85%
5959岡部貸借東1 103.70% 103.38%
7541メガネトップ信用東1 106.01% 105.19%
7731ニコン貸借東1 101.83% 100.91%
7745エー・アンド・デイ貸借東1 99.64% 99.14%
8761あいおい損害保険貸借東1 99.76% 99.65%
9107川崎汽船貸借東1 98.65% 99.14%
9110新和海運貸借東1 99.56% 100.33%
9119飯野海運貸借東1 100.42% 99.86%
「絶好調」平均101.80%101.45%
日経先物100.67% 100.28%
JASDAQ平均101.69% 101.23%


「絶好調」に関しては、最近まで強かった海運は反応しませんでしたが、出来高が少なめで値動きが軽いクリヤマ(3355)岡部(5959)メガネトップ(7541)がグイッと伸びました。金曜日は出来過ぎの気がしますが、今後どうなるか楽しみです。

「減額」を見出しに使っている貸借銘柄
コード銘柄市場前日比当日比
1840土屋ホーム東2 98.77% 100.00%
2491バリューコマース東マ 102.48% 101.16%
4221大倉工業東1 100.00% 100.49%
5341アサヒ衛陶大2 111.46% 107.00%
6289技研製作所大2 101.14% 102.53%
7879ノダ東2 99.31% 100.23%
8008F&Aアクアホールディングス東1 104.11% 105.06%
「減額」平均102.47%102.35%
日経先物100.67% 100.28%
JASDAQ平均101.69% 101.23%


「減額」は予想に反して、市場平均よりも伸びました。うーん、予想通りにはなってくれませんね。なかなか難しい…。

あれれ、絶好調銘柄はどこへ?

先週末の時点で市場平均を15%以上アウトパフォームした業績欄の「絶好調」の見出し銘柄ですが(参考: 会社四季報の影響力を確かめる)、前期の四季報には6社あったのに、今期は0となりました。前期程に期待できる銘柄がなかったということなんでしょうかね。文章中に「絶好調」と記載があるのは何社かあります。各社、今日の動きはまちまちなのですが、A&D(7745)は急騰しました。

「絶好調」の見出しの銘柄がなかったので、その次に良さそうな見出しは「最高益」でしょうか。該当銘柄は結構多いです。来期の四季報が発売される前あたりに、また見出し用語による株価推移を調査したいと思っています。

話題変更して、BIGSQがあった先週の投資部門別売買状況ですが、外国人投資家は大幅に株式を買い越ししているものの、先物が大幅売り越しで、裁定取引の色が濃く、先週と違い、素直に喜べる状況ではありません。

期間TOPIX先物225先物株式(3市場)全合計
5月1週-46,427 -49,772 -5,535 -101,734
5月2週-818 -16,141 233,496 216,537
5月3週-235,590 -61,423 175,158 -121,855
5月4週-84,087 7,299 342,346 265,559
5月5週186,826 317,229 544,528 1,048,583
6月1週62,525 -432,132 572,242 202,635


今までにない動きとして、あまり目立たない存在だった「投資信託」ですが、郵貯・簡保からの売りが噂されている「信託銀行」と共に、相当売り越ししています。国内投資信託を解約して、新興国投信へと資金が流れているのでしょうかね。ちょっと気になります。

投資主体株式買い越し額(百万)
外国人投資家572,242
個人投資家203,779
投資信託-210,192
信託銀行-223,162


Special Thanks:
虎年の獅子座さん

これもお役所仕事?

最近は消えた年金問題で、お役所仕事だ!と糾弾するマスコミが賑やかですね。超有名サイト「きっこの日記」6月11日の記事に、トランスコスモス(9715)が年金の問い合わせ業務スタッフを募集していることに触れています。三菱UFJ証券がレーティングを上げた相乗効果もあって、今日トランスコスモスは10%以上高騰しました。

グッドウィル(4723)の件もそうでしたが「何か問題が発生したら、それを解決する会社はどこかを考え、早めに買う」というのは、いつの時期にも有効な投資方法ですね。

実は消えた年金問題の社会保険庁ばかりではなく経済産業省でも「お役所仕事?」と思われることを行っていまして、石油資源開発(1662)について、経済産業省の持分の売出価格が、6/11(月)の終値を基準に決定しました。

なぜか政府が大株主となっている株を放出する場合には、月曜日に価格を決定し、受渡日は同じ週の金曜日にするのです。そうする積極的な理由が何かあるのかも知れませんが、前例を踏襲する「お役所仕事」が成せる技じゃないかと思うのです。

コード銘柄価格決定日曜日株券交付日曜日
1662石油資源開発2007/6/11月曜日2007/6/15金曜日
9022東海旅客鉄道2005/7/25月曜日2005/7/29金曜日
2914日本たばこ産業2004/6/7月曜日2004/6/11金曜日
9021西日本旅客鉄道2004/3/8月曜日2004/3/12金曜日
9020東日本旅客鉄道2002/6/17月曜日2002/6/21金曜日
9432日本電信電話不明不明2000/11/10金曜日


こんな傾向を知っていれば、株式売出ブックビルに参加し、月曜日の引けで空売りした分を、受渡日に現渡して解消する、といった鞘取り戦略が比較的楽にできます。残念ながら今回は途中で「売禁」になってしまったので、月曜日を狙った鞘取りはできませんでしたが(両建てしていた人は除く)…。