魚喜とブルドックソース

最近のTOPIXや日経平均などの株価指数は一進一退を繰り返していますが、個別株についてはいろいろと面白いことが起こっていますので、ここに記録として残しておきます。

まずは魚喜(2683)から。決算書に「継続疑義」付で、倒産の危険性もあるのですが、 8月の海産物の優待はとても魅力的で、思わず購入してしまうような銘柄です。そんな魚喜が第1四半期に黒字化したことと、優待が近づいていることから暴騰しました。

こういった倒産の危険性があるけれど、優待が魅力的な銘柄が、事業を軌道に乗せた場合はまた大暴騰するかも知れませんね。私がすぐに思い浮かべるのはタスコシステム(2709)です「お願いだから倒産しないで」とつぶやきながら購入した記憶があります(笑)。ただ、大株主の面々が…。

また、掲示板でeijiさんからのご指摘で気がついたのですが、木曜日の魚喜に誤発注が発生し、株価はロケット発射状態で一気に株価が15%上昇しました。だいこう証券の発表によると顧客が銘柄を誤ったとのことですが、確かに一日チャートから、あわてて買い戻した形跡があります。最近東証は誤発注が合った場合、それを取り消すことができるルールを採用したと思った(未確認)のですが、それを適用することはできなかったのでしょうか。(出典:
Yahoo Japan Corporation.)

魚喜(2683)
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もうひとつはブルドックソース(2804)。既にこの件については、虎年の獅子座さんの7/5のコメントや avexfreakさんが詳しく取り上げているので、詳細はそちらもご覧下さい。ざっくりここで状況だけを説明すると:

ブルドックソースは株式分割と同じような効果を持つ新株予約権を発行するのですが、その新株予約権を実際に手に入れる事ができるのは1ヶ月以上後の事。この間は安い値段で株の買占め可能となり、株価が暴騰しやすくなる状態。

この結果、木曜日にブルドックソースの株価は高騰しました。しかし私が注目したのはその出来高です。午前中はわずかに45,000株だけ。その後大暴騰したのですが、それでも一日の出来高は
247,000株。つまり247単位分しか売買が成立していません。(出典: Yahoo Japan Corporation.)

ブルドックソース(2804)
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そして翌日金曜日は売買成立せずにストップ安で終了。途中の特別売り気配が続いていた時の板状況を見ていたのですが、記憶にある限り、売りが60単位、買いが9単位程度と、本当に板が薄かった。こんな状況ですから、実際に利益を出すのは相当難易度が高かったはずです。相当ハードなイベントでした。

話題変更して、本日、東京国際ブックフェアに行ってきました。そこにはパンローリング社が出展していて、株式関係の書籍を40%OFFで販売していました(DVDは20%OFF)。私は今まで読んでいなかった「マーケットの魔術師」系の本をどっさり買いました。おまけの皮製のブックカバーも頂きました。明日も開催しています。よろしかったら行ってみて下さいね。特に文庫本が好きな方にはたまらないイベントでしょう。場所はお台場の東京国際展示場です。

ETFをとってもお得に取得する方法

ETFはその製品としての特性上、2通りの取得方法があります。ひとつめは市場の売買で手に入れる方法です。これはよく皆様が利用する方法だと思います。ふたつめは、ETFに連動した株式を、決められた比率で全部用意して、ETFと交換する方法です。例えば、日経平均連動型ETFの場合、日経平均採用銘柄の225種類をウエイト通りに用意できれば、ETFと交換できます。逆に、ETFから日経平均採用銘柄の株式へも交換できます。

ここで考慮する必要があるのは、ETFには分配金が出ることです。この分配金は7月上旬の権利日を通過すればもらえます。この分配金の原資は株式の配当金です。この配当金の多くは3月末の決算銘柄に集中しています。

さてここで問題です。3月末の配当権利日通過後から7月までに、所有する株式とETFを交換したらどうなるでしょうか? そうなんです。配当金の権利を確保した上で、さらにETFからの分配金ももらえ、1株で2度おいしい配当を受けることができるのです。

ということで「ETFをとってもお得に取得する」には、3月末の配当銘柄から配当金の権利を得た後に、所有株式を7上旬までにETFと交換することで、分配金を得る方法です。ただし、これを行うには資金を数十億単位で用意する必要があるので個人ではちょっと無理ですが、機関投資家ならできます。実際にこの方法でETFを手に入れているようです。

(7/10日追記)
後日の調査で、実際にETFをとってもお得に取得する時期は存在しますが、そのタイミングと内容は全く違っていることが判明しました。詳細は7/10の記事で記載しましたので、そちらを参考にしてください。



これによって割を食うのはETFの既存株主です。配当金がすでに支払い終えている株式を持ち込んで、ETFの分配金を公平にシェアするのですから。ちょっとひどいですね。…そんな内容が、昨日(7/4)の日本経済新聞に掲載されていました。

この事が最近の「投資部門別売買状況」の株式数の値を短期的にゆがめている可能性はあります。もし私だったら配当権利を確定した後、ETF交換に足りない株式を購入
or 余った分を売却し、多少先物でヘッジします。7月の権利日を通過すれば、また元のポジションに戻しますけれど。

本日発表された先週分の投資家部門別です。外国人投資家について、株式はわずかながら買い越しですが、先物がかなり売り越しで、総合的にも売り越しです。一進一退ですね。

期間TOPIX先物225先物株式(3市場)全合計
5月4週-84,087 7,299 342,346 265,559
5月5週186,826 317,229 544,528 1,048,583
6月1週62,525 -432,132 572,242 202,635
6月2週-67,846 153,589 305,203 390,946
6月3週6,417 22,185 237,265 265,867
6月4週-96,674 -206,366 30,953 -272,087


また、面白いところでは、半期末のウインドウドレッシングということもあるのか、それとも持分の微妙な調整なのか、信託銀行が久々に買い越ししています。

四季報銘柄はどうなった?

四季報発売から3週間程度が経過しました。まだ四季報の影響が続いているのかチェックしてみました。例のごとく「絶好調」(サプライズがない海運系は除く)に加え、メールで kotori さんから教えて頂いた「急回復」「急拡大」「急伸」といった用語を"見出し"に使っている銘柄も追ってきました。

市場の影響を排除するため、TOPIXで差分調整しています(TOPIXをどれだけアウトパフォームしたか)。全部東証1部銘柄に限っています。凡例の中にあるカッコは該当銘柄数です。

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「急拡大」はいまいちですが、その他は全部TOPIOXを3%以上アウトパフォームしています。この間のTOPIXの上昇率は+1.4%ですので、実質4.5%程上昇しています。他の用語でも調べてみると面白いかも知れません。

ご参考までにここで取り上げた銘柄です。表に記載されている「上昇率」はTOPIXで調整していないそのままの値です。

コード名称用語上昇率
2908フジッコ急回復 105.02%
4518富山化学急回復 115.17%
4548生化学工業急回復 97.93%
6701日本電気急回復 102.11%
7873アーク急回復 110.32%
8142トーホー急回復 101.79%
9751TIS急回復 104.78%
1925大和ハウス急拡大 102.21%
6917デンセイ・ラムダ急拡大 99.00%
7236ティラド急伸 109.16%
8042日本マタイ急伸 100.38%
5947リンナイ絶好調 109.14%
5959岡部絶好調 103.24%
7541メガネトップ絶好調 111.32%
7731ニコン絶好調 104.88%
7745エー・アンド・デイ絶好調 105.33%
8761あいおい損害保険絶好調 92.80%
TOPIX101.44%