自社株買いが急落相場を下支え?

先週の投資部門別売買状況が発表されました。金曜日の信じられないような急落からの復活の週でしたので、ある程度外国人投資家がバーゲンハンティングしているかと思ったのですが、違いました。

外国人投資家は3市場でわずかに買い越し。東証1部だけに限れば売り越しですので、まったく戻ってきていません(日経平均先物は買い越し)。

で、誰か大幅買い越しをしたかと言えば「事業法人」です。今まで主役に立つことはなかったのですが、この週だけは特別でした。「売り1」に対して「買い3」と一方的な買い越しです。

この「事業法人」は金融機関に属していない一般の会社です。恐らくですが、相当の自社株買いが入ったのではないかと思います。また、ヤマダ電機がベスト電器の大株主になったように、この機会に敵対企業の株を買い入れたのかも。逆にお互いの持ち株比率を高め合ったりした可能性もあります。

急激な下落相場の最後の点を支えるのは、「事業法人」と、ポートフォリオの構成上買いを入れざるを得ない「信託銀行」だったりするのかもしれませんね。

過去のリバウンド相場いろいろ

過去の急落後のリバウンド相場について、今回のLTCMとの比較以外にも、過去に色々とグラフを描いています。今回は、毎年恒例の春の急落時と、今回の急落をTOPIXで重ねてみました。今回の分は株価下落が収まったと思われた8/9日をベースにして引いてみます。

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急落直下とその翌日くらいまでは動きが似ますが、それ以降は一筋縄ではいきませんね(と、リバウンド相場が外れた時の前振りをしてみる)。一応、LTCM破綻時との比較も更新しましたので掲載します(こちらは日経平均での比較です)。再度下へ加速度がつきそうなグラフです。

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 どちらのグラフを見ても、元の位置に戻るには、時間がかかりそうですね。

下落途中の指数下ひげは、やっぱり要注意

8/4日の日記「長い下ひげで止まるとは限らない」でご紹介した日足データをアップデートしました。その時は、ここまで下げるとは予測していなかったのですが、指数の行って来い! は、その後にあまり良い結果をもたらさないようです。先頭を切って、危機に直面している誰かが投げ始めているのではないでしょうか。

7/30日の、いかにも投資家を安心させるような反発といい、8/4日の指数の下ひげといい、「まさか」と思いつつも、2000年米国ITバブルの経験が心の中によみがえっていました。過去にダマされて痛い目に遭うと、人間、用心深くなるようです(笑)。

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もうひとつ、LTCM破綻時との比較をアップデートしました。過去のグラフを参考にすれば、そろそろ次の大きな下落があっても不思議ではない時期です。そこまでの下げはないかも知れませんが、先はまだまだ長そうです。

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フリーパパさんの外貨投資法セミナー

今日は午前中、エンジュクさん主催、フリーパパさんの外貨投資法セミナーに参加してきました!

私は株式投資を短期で行っているので、長期でのスワップ重視戦略のFXは、ある意味対極で、投資の分散としても、新しい分野の学習としても、とても興味があったのです。

講義は、とても流暢な語り口で分かりやすく、それでいて経験の重みを感じ、初心者の私でもすごく良く理解できました。

中でも、くりっく365の利点と欠点、レバレッジの賭け方、ポイント&フィギュアの見方、目標値の算出の仕方等々、いろいろと参考になりました。

私は雑所得で総合課税された場合の税金の高さは身に染みて知っているので(株式や先物の分離課税に慣れている方は、本当にびっくりしますよ!)、くりっく365を取り扱っている業者に口座を開こうかと思っています。

近々セミナーのDVDが発売されると思いますので、短期の株式投資に少々疲れ気味で、定期的な収入があったらいいなぁ(もちろんリスクはあります)と感じましたら、是非ご覧になってみてくださいね。

外国人投資家、史上最高の逃げ足

木曜日に発表された先週分の投資部門別売買状況ですが、やはりと言うべきか、外国人投資家が株式を売りまくっていました。それに立ち向かったのは、逆張り派の個人投資家と、ポートフォリオ調整に伴った買いを入れたと思われる信託銀行です。

株式3市場 投資部門別売買状況

外国人個人信託
8月2週 -201,578,709 6,995,906 147,994,103
8月3週 -752,062,804 331,949,391 251,950,430


報道されている限りでは、個人投資家が追証などで痛手を被って意気消沈している話しか出てきませんが、データを見る限りにおいて、株価が安いと見れば黙っては見過ごさず、果敢に買いに向かう根性アリの投資家が多数派のような気がします。それで儲けているかどうかは別ですけれども。

一方で、外国人投資家の売りは、私が記録している2002年夏以降では、東証1部の時価総額に比較した売り割合が史上最高(-16bps程度)になりました。それだけすごい相場だったのですね。

久しぶりに、外国人投資家の買い割合のグラフを掲載してみます。ライブドアショック以降の下落と違って、確たるトレンドが発生しないうちに急落しました。このグラフから今回の急落を読み取るのは、正直難しかったです。

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また、LTCM破綻時との比較を更新しました。仮に前回と同じレベルまでリバウンドするとすれば16,600円あたりまで回復します。その後はまた急落が待っています。

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いつも参考にしている「ぐっちーさんの金持ちまっしぐら」のサイトでは、日本の金融機関もCDOをたくさん抱えているとの話ですので、これが発覚し、某信用金庫が倒産したら、最後にもう一押し… という所なんでしょうか。

 多分「おこめやさん」は農林中央金庫のような気がします。村上ファンドにも資金を投入していましたので、可能性は高そう。USB証券のヒアリングにも回答していますし。ミッキーマウス銀行は、キャラクターを採用している三菱東京UFJでしょうね。ここは既に規模を発表しました。

以上の話の真偽は確かめようがないので、上記サイトの内容をじっくりお読みになって、各自でご判断下さいね。

LTCM破綻時パターンとの比較

LTCM破綻パターンとの比較をアップデートしました。前回のグラフよりも更に比較しやすいように、急落の日を合わせてみました(今回の推移を一日左側に移動しました)。

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ここ数日間は終値だけで判断すれば、まるで1998年のコピー相場です。このままだと、明日から週末にかけて徐々に下降し、翌月曜日には大幅上昇のパターンです。

とはいえ、世の中の論調が「先行き不安定」が大勢のため、あまり下落せずにそのまま上昇もありえるのではないかと思ってしまいます(大勢が不安 =>
売りたい人は既に売っている => 売り手が存在せずバーゲンハンターしか残っていない)。うーん、どうすべきか悩みどころですね。

日経平均証拠金の引き上げ

最近の激しい株価の乱高下のため、来週月曜日から日経平均先物とオプションの証拠金が1.7倍近くに引き上げられます。「今日の明日」といった話ではないのですぐには影響はでないとは思いますが、来週からポジション取りにそれなりにコストが必要となります。

前例として、ライブドアショック直前の12月に、金の証拠金が突然引き上げられた影響と思われる「円高」と「株安」に見舞われました(参考: 投資戦略「金(きん)」で、日経平均が下がった!?)。証拠金ぎりぎりで勝負している側がポジションを解消せざるを得ない状況になります。

さすがに現状況では、外国人投資家や個人投資家が先物ロングを積極的に積んでいるとは思えません。従って、証拠金の引き上げによって株価が下落するとは考えにくいのですが、またどんな余波が出るか分からないので、一応気にかけておいた方がよろしいかと。

過去のリターンリバーサルを参考

月曜日のリターンリバーサル(となる予定)に備え、LTCM破綻時とライブドアショック時のリターンリバーサルが参考になるのではないかと、その前後の日経平均の日足を調べてみました。

まずはLTCM破綻時です。今回と一緒で金曜日に急落を演じました。5日目にあたる部分が明日に該当します。

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急落日以降にも下ひげがそれなりにありますね。特に火曜日は金曜日の安値さえも割っています。それでも水曜日には前週の金曜日の下げの分は埋めています。

ここでポイントとなりそうなのは月曜日でしょうか。金曜日は週末に何が起こるかわからないここと、短期リバーサルの手仕舞いで下げるような感じです。そして翌月曜には何もなかったことで上昇したのではないかと。

次にライブドアショック時です。この時は水曜日、木曜日と連日の400円の下げの後の金曜日の反発でした。この時にリターンリバーサルはわずか1.5日です。

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今度は週末に向けて上昇していますが、これは「単一の事件」だったために、週末不安はほとんどないことが影響したのではないかと思います。そして月曜日更に上昇しました。参考までにJASDAQ平均についても掲載します。

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調査サンプル数が少ないのですが「リターンリバーサルはあれど第一陣は短期勝負。もう一度押した後に第二陣の短期チャンスあり」といったことが過去からの教えである。と私は読み取りました。今回も同じになってくれますかどうか。

もう少し過去のリターンリバーサルを調べたいとのことでしたら、Nikkei Netに過去の日経平均下落率トップ20が掲載されていますので、そちらを参考にしてその近辺の日足を調べてみるのが良いかと思います。

また、掲示板で、線香さんが、日経平均先物300円以上ギャップアップスタート時の解析もされていますので、ご参考あれ。

今回の下落率は、日経平均約58年の歴史のうちの第16位です。計算上は4年に1度程度の経験です。第5位の2000年4月は日経平均大規模入れ替えの影響、第8位の2001年9月は9.11テロの影響ですので、近年では久々の平時での下落ですね。

相場は繰り返す

相場は繰り返すものなのですね。LTCMの破綻時のグラフと比較して、自分自身でも半信半疑だった日経平均4%下落、15,500円の予想を遥かに超えていきました。

早速木曜日のグラフをアップデートしました。今回はドル円の推移も一緒に入れてみました。ついでに、日付が間違っていた(グラフは一緒です)ので、それも修正しました。

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過去のグラフからは、短い周期では2-3日、長めで1.5週間程度のリバウンド相場(リターンリバーサル)がやってくることが示唆されています。

本日の日本経済新聞の記事から:

インターネット専業証券でも十七日、大手五社で一万件を超える追い証が生じた。一日の件数としては昨年一月のライブドアショックなどを超え、過去最大となった可能性が高い。


こうなると、ライブドアショック時のリバウンド相場とそっくりになる可能性があります。その時に私は呆然と株価上昇を眺めていました。今回はその時の反省を生かす時がやって来た!
と勝手に思っています。こればかりは自己責任でご判断くださいね。

一方でドル円相場ですが、前回と比較しておおよそ、一緒のレベルになりました(円高になった)。その後、ドル円相場はもう一段の円高がやってくるのかも。レベルとしては97円50銭あたり。まさかと思いますよね。私もそう思います。でもそのまさかが、株式相場では起こったのですから…。

もうひとつ、昨日FRBが公定歩合を0.5%緊急利下げしました。そういえば、過去にもFRBが緊急利下げした時があったなぁ… と記憶をたどってみると、2001年1月3日でした。まだ米国に居たときだったので鮮明に覚えています。そのときは場中に発表され、急激に株価が上昇した記憶があります。そして、あまり効果が長続きしなかった記憶も…。

実際にその時のNASDAQの値動きを見てみましょう。急激に株価が上昇した後にじわじわと値下がりし、そこから復活、そして下落と、めまぐるしく動きました。

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今回の効果の程はこれからの話ですが「FRBが緊急利下げしたからもう安心」ということは楽観過ぎる… とだけ認識して頂けたらと思います。

参考URL:
FRBの公定歩合、FFレートの推移(FRB)
2001年1月の緊急利下げ時のニュース(japan.internet.com)

おしりかじり虫 & LTCM破綻時との比較

こんな相場の時は、ちょっと脱力系の話題でリラックスしてから本題へ。

いつも大変お世話になっているある方からお聞きしたのですが、NHK「みんなのうた」で「おしりかじり虫」が「だんご3兄弟」をしのぐ程の大ブレイク中とのこと。早速私も番組を見てそのシュールさに腹を抱えて笑ってしまいました。よくもまぁ、こんな設定を考え付いたものです。すばらしすぎる。

検索エンジンで「おしりかじり虫」をヒットさせると、映像が転がっています。正式コンテンツではないと思いますのでリンクは張りません。もしよろしけれ「みんなのうた」を番組予約あれ!

さてと本題です。8/1および8/10に掲載しまいた「LTCM破綻時の下落パターンとの比較」について、アップデートしました。以前はTOPIXでしたので、これを日経平均に修正し、もう少し日程を前から掲載しました。

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改めてグラフを引きなおして自分で超びっくりです。似過ぎています(とはいっても、意識的に似た所を拾っているので、ある程度は似るのは必然ですけれども)。

LTCM崩壊時の終値でのリバウンドポイントは85%近辺でしたので、今の日経平均にすれば15,500円ちょっとあたりに該当します。しかも日程的には明日が濃厚。しかしながらこれを達成するには今日の時点から更に4%の大崩落が必要。そこまで行かなくても、グラフ通りに明日あたり、ひとまずの大底になってくれたら…。