良い意味で期待を裏切られた本

この記事を投稿しようと思ったら、いちのみやさんに先を越されてしまい、かぶってしまいますが、せっかく書いたので、私の視点から。

当初は「タートル流投資の魔術」という書名からして、ブレイクアウトシステムの手法と注意点、そして過去の実績が書かれてるだけじゃないかと思っていたので、書棚に置きっぱなしでなかなか読み始められなかったのですが、えいや!と読みだすと、これが良い方に裏切られました。

確かにブレイクアウトについての解説はあるものの、その体験をベースとして、法則を一般化し、投資全般としての心得や成否のカギが実例を交えながら体系的に解説されています。「マーケットの魔術師」も同じようなカテゴリの本ですが、私の中ではそれを超えています。心に響く格言がたくさんあります。

中でも面白いなと思ったのは「ブレイクアウトシステムは、最初の数日間はブレイクアウトと反対側に優位さがある」資料や、「通貨や金利はトレンドフォローに適している」理由、「バックテスト以上の成績が収められない」原理、「シャープレシオの問題点」などです。

途中途中に、意味が通じず、誤訳じゃないかなと思われる部分もありますが、それを割り引いても十分読み応えがあります。ツチヤさんは誤訳が80個所以上もあった! とお話していますが、私は原書を読んでいないためか、数ヵ所(第2刷)しかみつけられなかったです(汗)。

書籍の最初の1/3位までは、投資経験と多少の先物の知識あれば読み進められますが、そこから2/3までは、数式に対する慣れをある程度持っていないと眠くなり、最後の1/3は、システムトレードに対する慣れをある程度持っていないと熟睡モードに突入してしまうのではと思います。

それでも相場に発生する優位さ(エッジ)によって利益を得たいと思う全ての人に読んでもらいたい書籍です。眠くなる場所までで構わないですので。そう言う私も途中何ヵ所かは流し読みしました。