2008年4月のTOPIX買い日

今日は4月のTOPIX買い日でした。TOPIX の浮動株比率と調整係数の見直し、および新規上場、自己株消却と、いろいろと重なったので、結構な銘柄数の調整が入ったと思います。

今回の注目はなんといっても南海電気鉄道(9044)です。大和証券クオンツチームから4月2日のレポートで「買いインパクトが109.11日分」と推定値を公表。その日を境にブレイクアウト狙いの順張り買い投資家をも呼び込んで、みるみるうちに上昇しました。意外と皆様、こまめにレポート見ているのですね。

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これだけ注目されてたら最終日はパスするのがセオリー(私の基準)なのですが、ヘッジファンドがまだおとなしいうちだったら上昇するのではないかと結構期待していました。

もう1銘柄は新生銀行(8303)です。皆が南海電気鉄道に気が奪われて、ほぼノーマークではないかと思えた銘柄です。更に上位の大株主は、そう簡単に売却しそうにはない方々なのですが、その分は浮動株に入っているようで、実質的に浮動株が少ない中で、インデックスファンドはTOPIX買いを進める必要がありました。

まずは南海電気鉄道です。寄り付きから弱く、本当にTOPIX買いくるのかな? と思えるスタートでした。しかし昼前あたりから徐々に盛り返し、その雰囲気が出てきました。

ここでTOPIX買いの上昇にぶつけようと株式を売却するにあたり、はたと悩む人も多かったでしょう。

南海電気鉄道は、大証の方が出来高が多いのです。しかし、TOPIXへの組み入れは東証の終値が基準です。TOPIX買いが、東証にやってくるのか、大証にやってくるのかが分からないのです。

普通なら東証だろうと思うのですが、なにせ板が薄いので、すぐに「特別買い気配」となって、板が動かなくなる可能性があります。そうすると買い手も困るだろうから、大証に仕掛けてくるのか?
と悩ましいところなのです。

さらに悩ましいのは、東証は15:00でクローズしますが、大証は15:10クローズです。15:00で買いは終わるのか? それとも15:10分まで待つべきなのか?
結構ややこしい(その分楽しい)銘柄でありました。

その答えは「東証で15:00」でした。15:00過ぎてから、大証では逃げ場を失った売り手(東証の高値で指し待ちしていた人も含む)によって、下値をどんどん切り下げていきました。

私の口座はE*Trade証券で、優先市場は東証になっています。従って大証での信用売りを入れられず、残念ながら指をくわえて眺めていました。やっぱり複数証券会社で準備しておくのがいいのでしょうかねぇ。(出典:
Yahoo Japan Corporation.)

南海電気鉄道(9044) – 東証
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南海電気鉄道(9044) – 大証
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もう一方の新生銀行は、いきなり前日比7.5%超のギャップアップで寄り付き。銀行株人気+空売りの買い戻し+TOPIX買いVWAPの3重買い。すべての条件が重なった感じです。

さすがに一旦は値を戻しましたが、TOPIX買いVWAPの底上げと銀行株人気に支えられ、反転してからは、じわりじわりと上昇。最後までほぼ順調に推移し、高値引けで終了しました。トレビアン。(出典:
Yahoo Japan Corporation.)

新生銀行(8303)
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今日のTOPIX買いで、TOPIX対象時価総額の変動が大きかったところを掲載します。自己消却分によるTOPIX売りはほとんど目立たなかったですね。南海電気鉄道や新生銀行などを見る限り、大部分はVWAP的に買われたのではないかと思えました。

コード銘柄時価総額(億円)前日比当日比VWAP比
7203トヨタ自動車▲ 5,1420.38%0.00%-0.38%
8766ミレアホールディングス▲ 7231.65%2.37%-0.68%
9437エヌ・ティ・ティ・ドコモ▲ 555-3.82%-2.58%-0.64%
5333日本碍子▲ 2164.01%1.55%1.33%
6645オムロン▲ 168-4.92%-5.13%-0.93%
8332横浜銀行▲ 1264.87%3.43%0.78%
9507四国電力▲ 113-1.33%-1.33%-0.50%
8772アサックス148.47%6.67%4.94%
6678テクノメディカ310.78%0.78%2.34%
5367ニッカトー40-6.88%-5.83%-4.37%
2395新日本科学140-1.29%-1.90%-1.57%
8303新生銀行69813.53%5.59%2.69%
9044南海電気鉄道1,4495.58%6.57%1.45%
(参考)TOPIX先物-1.87%0.55%0.10%



もうひと山?

だんだんチャートの形が似てきたため、調子に乗ってLTCM救済時とベアースターンズ救済時の比較をアップデートしました(笑)。もうひと山、時期的にはGWまっただ中(4/30-5/2)か、もう少し後くらいに一旦の高値をつける雰囲気です。当時と、現在ではまるで環境が違いますので、あくまで参考まで。

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信託銀行か下支え

先週の投資部門別売買状況ですが、日経平均株価が上昇したその姿のまま、外国人投資家は買い越し、逆張りの個人投資家は売り越しでした。意外や意外なのは、信託銀行が多めに買い越しているのです。もしかして
年金 or ゆうちょ、やってきました??

投資部門別売買状況(3市場)

投資主体外国人個人投資家信託銀行
金額(100万円)204,622▲ 228,11594,385


 いつものグラフです。外国人投資家の買いは、まだまだ水面下です。

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航空券優待タダ取りできず…

以前、松井証券PTSを利用した「優待券タダ取り」方法についてですが、松井証券から以下の回答があったのことです(川上さん、情報ありがとうございます!)。

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お問い合わせの件ですが、現在の国内の取引所取引では、買付代金と売却株式の受渡を、約定日から起算して4営業日目に決済していますが、「即時決済取引」では、PTSと呼ばれる取引システムで取引を行い、買付代金と売却株式の決済を約定と同時に行います。

なお、「即時決済取引」の場合、権利落ち日から権利確定日までの期間は売買停止となり、取引することができません。

そのため、株式の配当・株主優待等の権利を取得するには、通常の取引と同様に、権利付最終日(権利確定日から起算して5営業日前)に当該銘柄を現物株式で保有(約定)していることが前提となります。


いろいろと戦略のバリエーションが考えられたのですが、使うことができず、残念です。もっと別な利用法もあるかも知れませんので、とりあえず口座を開いて様子を見てみましょうかね…。

LTCM救済時とベアースターンズ救済時の比較の続き

ずいぶん前に、LTCM救済時とベアースターンズ救済時のドル円レートと日経平均の推移をグラフにしたことがあるのですが、その続きです。

前回と違って、できるだけ似ている所をピックアップしたのではなく、ドル円レートが急激に動いた箇所(と同時に、日経平均がどちらも安値を記録)を合わせました(これを俗にオーバーフィッティングと言うのですが(笑))。

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リズム的にはあと6営業日くらいで頂点を迎えることにはなります。いろいろな記事や識者の言葉を聞く限り「米国銀行の決算怪しすぎ…このまま平穏には終わらない」ようですね。またシートベルトを締めますか。

波乱の時代(上)(下)

ずいぶん前に買っておきながら、その厚さゆえに手出しができずにいたのですが、ようやく今更ながらアラン・グリーンスパン著「波乱の時代(上)(下)」を読みました。ハードカバーの重い本なので、通勤途中で読めば、筋力アップ間違いなしです。

知っている人には「なにを今さら」なんでしょうけれど、経済学をきちんと勉強したことのない私にとっては目からウロコの情報がたくさん詰まっていました。そんな中でいくつか印象に残ったものをご紹介を。ただし、私が誤解して解釈している可能性もあるので、ご承知おきください。

(1) 技術的な先端にある国では、生産性の長期的な伸び率は年平均して2%程度。(3%を超えるようなGDPの伸び率を示すと、過熱警戒からFFレート引き上げ要因のひとつとなる)

(2) ディスインフレ圧力(長期金利の低下)は、中国に多くの要因がある。農村から都市部への人口流入率が減り始めると、インフレ傾向が顕在化する。中国からの輸出品の値段が上がりはじめたら、それが目安となる。(もう上がり始めたようですね)

(3) 特に途上国において、豊富な天然資源があるとその国の生活水準が低下する可能性が高くなる(オランダ病)。その国が通貨高になり、他の輸出産業の競争力が低下するためである。

(1)に関連して、私、あるひとつの謎について納得した事象がありまして、今回メルマガに掲載しました。配送予定日時は明日21日(月)の 20:00
です。ブログの左上に申し込み欄がありますので、そちらからどうぞ。

これらのほかにも、インド、中国、南米の現状と今後を予想していたり(インドは ジム・ロジャースの見方に似ています)しているので、海外投資を考えている方にもお勧めです(下巻です)。

また、幼少の頃に、リバモアの自伝的小説「欲望と幻想の市場」を読んでいたとの記述には驚きました。よほど印象に残った本だったのでしょうね。私も面白かったです。印象に残る言葉も多いです。「株を買うのに高すぎたり、株を売るのに安すぎたりすることはないのだ。最弱抵抗線は価格水準とはなんら関係はないのだ」とかですね。これもまた、お勧めです。




安心して航空会社の優待券をタダ取り?

松井証券がPTS(私設取引システム)による株式取引を5/12日より始めるとのアナウンスがありました。最大の目玉は「即時決済取引」です。これで何が便利になるかといえば、差金決済に引っ掛からなくなり、1日のうち何度でも同じ銘柄で売買可能となります。

デイトレーダーの方以外にはあまり関係ない話ではあります。でも私も日経平均入れ替え日に、波に合わせて何度か売買したい事があります。しかし、差金金額を気にしてそう多くは売買できません。大引けで売ろうとしたときに「差金決済により売買できません」ともし表示されたら、超ショックですから。

また、「即時決済取引」となるので「権利日」はまさしくその日になります。株主優待で3月末となっていれば、5営業日前までに購入するのではなく、まさしくその日でOKです(となるはず)。

この結果、各取引所では権利落ちである銘柄が、松井証券PTSでは権利獲得可能であるため、双方の価格に差が出てくるはずです。しかし、松井証券では価格決定を「取引所の時価で買いと売りの注文を随時成立させる価格決定方法」とあり、配当分や優待分、そして金利分の調整が一体どうするのかが謎です。

まあ配当分は調整されても、金利はほとんど問題とならないでしょうし、優待分は金額化しにくいので、おそらく調整されないと思います。

こうなると優待タダ取り(現物と空売りを同時に持つ)手法を利用する場合、逆日歩の危険性が低下するので、使い勝手があるのではないかと(松井証券PTSで現物を買って、取引所で空売りする。取引所権利日の空売りではないため、逆日歩がつきにくいし、1日分負担だけで良いかも)。

航空会社の株は逆日歩不要の無期限信用売りのリストに入りにくく、結構激しい逆日歩がつくので、ここが狙い目になるのかも。みんなそれが分かってくると、だんだん逆日歩の時期がずれて、結局一緒になるかも知れませんが。

実際の運用形態がわからないので、本当にそういった事が可能かどうかが分からないのですが、そういった実質的な権利日の違いによって、会社合併、TOBあたりでも、いろいろと便利な使い方ができるかも知れません。

しかし、SBI系、カブドットコム系、松井系の3つのPTSのそれぞれが、購入から決済までの日数が異なるため、実質的な権利日を間違ってしまいそうですね。権利を持ったまま売ったり、逆に権利があると思って、権利落ちした銘柄を買ったり..。お気をつけあれ!

嵐の前の静けさ?

先週の投資部門別売買状況ですが、すべての主体が小動きで、特に注目に値するようなものはありませんでした。強いて言えば投資信託の買いがやや多めでした。日興コーディアル証券や大和証券の日本株キャンペーンの効果でしょうか!?

外国人投資家は現物を買い越していますが、先物をそれ以上に売り越していましたので、トータルではマイナスです。これから上に行くのか、下に行くのかわかりませんが、嵐の前の静けさのようです。

期間TOPIX先物225先物株式(3市場)全合計
2月1週▲ 46,198▲ 109,823▲ 26,858▲ 182,879
2月2週135,13885,335161,824382,297
2月3週▲ 3,788▲ 106,346▲ 94,483▲ 204,617
2月4週▲ 57,97294,802▲ 41,109▲ 4,279
3月1週▲ 201,018▲ 67,807▲ 294,993▲ 563,818
3月2週20,089401,422▲ 922,655▲ 501,143
3月3週12,14686,336▲ 63,92234,560
3月4週79,363123,079▲ 16,706185,736
4月1週16,07010,074396,638422,782
4月2週15,860▲ 80,0999,210▲ 55,030


シルク・ドゥ・ソレイユ

劇場に行った事のある人と、ない人の間では、会話が全く成立しない シルク・ドゥ・ソレイユのスペクタクルショーですが、いよいよ東京ディズニーリゾートの専用劇場でも公演が始まります。

本番は10月開始のようなのですが、それ以前の8月、9月に「トライアウト」と称して、若干安い金額でチケット販売しています。ご興味のあるかたは、シルク・ドゥ・ソレイユのページにアクセスしてみてください。

何度かお話ししたことがあるのですが、ラスベガス、ベラッジオホテルの劇場で公演しているO(オー)のショーの始まり方は衝撃的でした。まるで目の前で夢物語が現実化しているような…。チケット代金は高いですけれど、見る価値は十分あると思います。

外国人投資家、久々の大型買い

先週の投資部門別売買状況ですが、外国人投資家が久々に大幅買い越し。相場全体が上昇する時には「買い越し」、下落するときには「売り越し」と、ほんとそのままの動きです。

期間TOPIX先物225先物株式(3市場)全合計
2月1週▲ 46,198▲ 109,823▲ 26,858▲ 182,879
2月2週135,13885,335161,824382,297
2月3週▲ 3,788▲ 106,346▲ 94,483▲ 204,617
2月4週▲ 57,97294,802▲ 41,109▲ 4,279
3月1週▲ 201,018▲ 67,807▲ 294,993▲ 563,818
3月2週20,089401,422▲ 922,655▲ 501,143
3月3週12,14686,336▲ 63,92234,560
3月4週79,363123,079▲ 16,706185,736
4月1週16,07010,074396,638422,782


一方で売っていたのは個人投資家で、相変わらずの逆張り投資です。やや意外感があったのは、信託銀行がやや多めに買い越ししていた事です。最近は下落すれば買い、上昇すれば売りと、持ち高を一定にするような売買を繰り返したのですが、先週は同じ方向でした。今後も買ってくれますかどうか…。