2008年5月のMSCI買い日結果

昨日はMSCIの銘柄入れ替え日(=MSCI買い日)でした。MSCIは全世界を対象にしている指数も持っていますので、日本国内の銘柄調整だけではなく、世界の各国との調整も同時に行います。MSCI World(全世界)MSCI EAFE(北米除く全世界)がそれに該当します。

今回の調整では、日本は相対的にウエイトが増えました。同じように、フランスとイタリアもウエイトが増えました。一方で大幅に減ったのはイギリスです。そしてオランダとノルウェーも少々減りました。

つまり単純な話、MSCI World や MSCI EAFE に連動しているインデックスファンドは、イギリス、オランダ、ノルウェーの運用資金を、日本、フランス、イタリアへ移動する必要があります。

従って、30日の日本の株価が上がったのはそのためだ… と美しい説明もできるのですが、実際の所はどれほど影響したのかよく分かりません。参考までに、ウエイトが増減した国の指数について、1日チャートを見てみましょう。(出典: Yahoo Inc.)

増加組: 日本、フランス、イタリア
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減少組: イギリス、オランダ、ノルウェー
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ノルウェーは全然関係ないようでしたが、その他は終わり方を見ると、多少あるかな… という感じですね。

さて、日本国内に目を向け、MSCI新規採用銘柄、除外銘柄の値動きを見てみましょう。
・前日比: 前日終値からの上昇率
・当日比: 当日始値からの上昇率
・VWAP比: 出来高加重平均(VWAP)に対する終値の乖離率


採用銘柄

コード銘柄前日比当日比VWAP比
2432ディー・エヌ・エー 4.65% 4.07% 1.72%
4530久光製薬 0.00% -0.93% 0.00%
5463丸一鋼管 -1.10% -1.37% -0.71%
7701島津製作所 -0.61% -0.70% -0.79%
8382中国銀行 -0.24% -0.24% -0.30%
8385伊予銀行 1.15% 1.15% 0.01%
8418山口フィナンシャルG -0.19% -0.77% 0.22%
8583三菱UFJニコス 5.05% 2.60% 0.43%
9533東邦瓦斯 -0.55% -0.55% -0.90%
採用平均0.91%0.36%-0.04%


除外銘柄
コード銘柄前日比当日比VWAP比
4114日本触媒 5.01% 3.84% 0.67%
4205日本ゼオン 5.11% 2.92% 1.28%
5803フジクラ 3.52% 4.43% -1.12%
5812日立電線 0.99% 1.23% -0.26%
6361荏原製作所 2.01% -3.53% -1.83%
6366千代田化工建 0.99% -0.09% 0.41%
6976太陽誘電 2.62% 2.62% 0.57%
8219青山商事 0.97% 0.73% -0.02%
8628松井証券 0.94% -0.92% -0.47%
8868アーバンコーポレイション -4.92% -3.33% -1.08%
除外平均1.72%0.79%-0.19%


正直あまり差がよくわからないですよね。採用のDeNA(2432)、除外の荏原製作所(6361)、フジクラ(5803)、アーバンコーポレイション(8868)あたりは、それっぽいのですが、平均すると成果はイマイチです。 (出典: Yahoo Japan Corporation.)

DeNA(2432)
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荏原製作所(6361)
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しかしながら、あまり周知されていないウエイトが大幅に増えた銘柄(MSCIは一般公開しません-証券会社からのレポートが頼りです)については、順調でした。見てみましょう。小野薬品(4528)は大証です。

コード銘柄前日比当日比VWAP比
4528小野薬品 1.50% 1.16% 1.06%
7202いすゞ自動車 4.60% 3.27% 1.74%
7211三菱自動車工業 3.31% 2.75% 1.00%
7269スズキ 3.91% 4.29% 1.79%
8306三菱UFJFG 6.73% 3.65% 1.72%
8754日本興亜損害保険 1.64% 1.64% 0.17%
9433KDDI 2.09% 1.95% 0.72%
9504中国電力 0.89% 0.67% -0.53%
9507四国電力 1.87% 1.36% -0.38%
ウエイト増上位平均2.95%2.30%0.81%


電力系は今一歩でしたが、その他は期待通りです。最もウエイト増が大きかった三菱UFJFG(8306)は大引けラスト2分間は大人の殴り合いの様相で、最後はザラバ引けと、出来高が大きい銘柄にしては珍しい状況でした。(出典: Yahoo Japan
Corporation.)

三菱UFJFG(8306)
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今回のMSCIで、普段のインデックス買い日に戻った感じです。市場が落ち着いてきたということなのかも知れません。

Special Thanks:
虎年の獅子座さん

2008年5月のTOPIX買い日結果

今日は5月のTOPIX買い日でした。東証一部への昇格は有楽土地(8838)だけで、かつ時価総額が低いので厳しいかなと思ったのですが、素直に上昇しました。しかし、いつもの急騰パターンと違って、じわじわ上昇系でした。1日チャートを見てみましょう。(出典:
Yahoo Japan Corporation.)

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その他に調整があった銘柄を掲載します。自己消却によるマイナス調整銘柄の積水ハウス(1928)スカパーJSAT(9412)は、大引けでの1-2ティック下落分の影響程度でしょうか。三井住友FG(8316)は大引けに1,000-2,000円くらいは引き上げたかも。

コード銘柄時価総額(億円)当日比VWAP比
1928積水ハウス-258 0.18%0.07%
9412スカパーJSAT-44 -0.40%-0.01%
8838有楽土地72 6.28%3.22%
8316三井住友FG1121 2.48%0.60%


野村不動産オフィスファンドのREIT買い日

今日は野村不動産オフィスファンド(8959)のREIT買い日でした。なにはともあれ1日チャートを見てみましょう。(出典: Yahoo Japan Corporation.)

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日中いい所がなく、そのまま終わるかも知れないという見切り売りが始まりかけたそのすぐ後に、怒涛の上昇が待っていました。最高値で810,000円まで行ったのですが、買い上げのタイミングが少し早かったためか、一瞬の隙をつかれて、チョロっと戻してザラバ引け。

まだ規模の大きいインデックス買いは健在… でも今回はザラバ引けだったので、利益確定するのはかなり難しかったと思います。このまま週末のMSCI買いを期待してもいいのかなあ。

しかし、REIT買いの仕組みについてご存じない方が野村不動産オフィスファンドを所有していたら、「一体何が起こったの?」状態でしょうね。

外国人投資家今年一番の大買い

先週の投資部門別売買状況ですが、外国人投資家が今年一番の大買いを記録しました。そして1月第1週からの通算での買い越し額がプラスに転換。3月中旬には2兆円ほどあった売り越し分を、とうとう取り戻しました。パチパチパチ(先物ミニ分を1月1週まで遡及訂正しました)。

外国人投資家の動向[単位 百万円]

期間TOPIX先物225先物株式全合計今年累計
3月1週▲ 201,018▲ 89,146▲ 294,993▲ 585,158▲ 1,462,293
3月2週20,089387,044▲ 922,655▲ 515,522▲ 1,977,814
3月3週12,146122,066▲ 63,92270,290▲ 1,907,524
3月4週79,363133,649▲ 16,706196,306▲ 1,711,218
4月1週16,07028,866396,638441,574▲ 1,269,644
4月2週15,860▲ 59,6649,210▲ 34,594▲ 1,304,238
4月3週81,040▲ 26,761204,622258,901▲ 1,045,338
4月4週137,214▲ 66,692210,018280,541▲ 764,797
5月1週120,093▲ 141,420400,866379,538▲ 385,259
5月2週▲ 29,442▲ 57,95250,372▲ 37,022▲ 422,280
5月3週120,757103,122423,269647,147224,867


買い越し割合のグラフも、ゴールデンクロス後に順調に伸びています。

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引き続き過去のアノマリー的には「売り」、外国人投資家の買い越し額の観点から見たら「買い」。どっちに行くのやら…。

ヘッジファンド復活?

今日はニューシティ・レジデンス(8965)の第三者割当増資によるREIT買い日でした。最近のインデックス買いが調子良かったので期待していたのですが、最後は大量の売りと戦う結果なりました。(出典:
Yahoo Japan Corporation.)

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またヘッジファンドが復活してきて、インデックス買いの有利さがまた消えてしまった可能性があります。今月末のMSCI買い日の値動きで、ある程度はっきりすると思います。もう少し夢を見続けたいなぁ…。

似ているチャートあれこれ

だんだんチャートの形が違ってきたので掲載をやめていた「LTCM救済時とベアースターンズ救済時の比較(1998年と2008年)」ですが、米国市場が少々怪しくなってきたので、再掲してみます。

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また、掲示板でubon2kさんから、「2001年のチャートとも結構似ている」旨のご指摘を頂き(ありがとうございます!)、作成してみました。

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因みに、1998年はその後ドンドコ上昇、2001年はその後ガンガン下落と、両極端です。

東京国際ブックフェア

ツチヤさん、ふりーパパさん、浜口さん ご推薦の「マーケットの魔術師」ですが、私が購入したのは最近で、昨年の「東京国際ブックフェア」という見本市で手に入れました。

訪問目的は全く違っていたのですが、たまたま出版社のパンローリング社が出展していて、そこで3割引で買えたのです。「マーケットの魔術師」シーリーズを3冊買ったら、お礼に革製のカバーまで頂きました(しかし、微妙にサイズが合わず使えなかった…)。

今年も東京国際ブックフェア(東京ビッグサイト、お台場、7/10-7/13)で、パンローリング社が出展するようです。今年も3割引までしてくれるかどうか保障の限りではありませんが(そうしてくれると期待)、高価で買うのに躊躇していた本を手に入れるチャンスです。じっくり手にとって中身も確認できますから。

入場券は主催者のページで無料で申込みができますので、本が好きで東京近郊の方は、お台場散歩を兼ねて行ってみるのもいいと思いますよ。いろんな種類の書籍が割引で購入できます。

メルマガ発行のお知らせ

今回のメルマガでは、最近紙面を賑わさせた「MSCIの入れ替え」についての概要
を解説してみました。MSCIって何? といった所から解説しています。

本日の20:00の発行を予定しています。
登録がまだの方は、左上の申込欄からご登録くださいませ。

外国人投資家はひとやすみ

先週の投資部門別売買状況ですが、4週ぶりに外国人投資家は総合で売り越し(株式のみでは買い越し)です。中でも日経225ミニが結構な売り越し(700億円程度)でした。ラージとの裁定だと思うのですが、時折スプレッドが開いたのですかね?

外国人投資家の動向[単位 百万円]

期間TOPIX先物225先物(L+M)株式(3市場)全合計
2月3週▲ 3,788▲ 106,346▲ 94,483▲ 204,617
2月4週▲ 57,97294,802▲ 41,109▲ 4,279
3月1週▲ 201,018▲ 67,807▲ 294,993▲ 563,818
3月2週20,089401,422▲ 922,655▲ 501,143
3月3週12,14686,336▲ 63,92234,560
3月4週79,363133,649▲ 16,706196,306
4月1週16,07028,866396,638441,574
4月2週15,860▲ 59,6649,210▲ 34,594
4月3週81,040▲ 26,761204,622258,901
4月4週137,214▲ 66,692210,018280,541
5月1週120,093▲ 141,420400,866379,538
5月2週▲ 29,442▲ 57,95250,372▲ 37,022


個人投資家は先週末金曜日の株価急落を受けてか、株式も先物もがっちりと買い越し。逆張り精神発揮です。

阪神大震災時の日経平均株価

中国・四川大地震の影響をものともせずに上昇した上海総合指数ですが、阪神大震災時の日経平均株価はどう動いたのか、確認してみましょう。

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地震直後はそれ程下落しなかったものの、週明けに一気に1,000円超の下落が発生しました。そこから株価はいったん上昇はするも再度下落。

 シンガポール市場にて日経平均先物で勝負していたベアリングス銀行のニック・リーソンの賭けは裏目に出てしまい、2月24日に辞表を提出して逃亡。そしてベアリングス銀行はその損失を埋めきれずに崩壊しました。


さて、あす以降、上海総合指数はどう動きますかね?

参考:
日本証券新聞
Wikipedia: ニック・リーソン