MSCIの調整は世界株式市場に影響を与えている?

金曜日はMSCI買い日でしたが、これは日本だけに影響する話ではありません。MSCIは全世界を対象にしている指数も持っていますので、日本国内の銘柄調整だけではなく、世界の各国との調整も同時に行います。MSCI World(全世界)MSCI EAFE(北米除く全世界)などがそれに該当します。

今回の調整では、日本は相対的にウエイトが増えました。同じように、スイスとノルウェーもウエイトが増えました。一方で減ったのはドイツとフィンランド、そして米国です。

この結果、MSCI World や MSCI EAFE に沿ったインデックスファンドやETFなどは、ドイツとフィンランドと米国で株式を売り、日本とスイスとノルウェーの株式購入する世界的な資金移動が発生します。

今回、その影響が株式市場にあったのか、前回の5月に引き続き見てみる事にしましょう。

増加組

各国指数前日比MSCI Standard指数
(ローカル通貨)前日比
スイス 0.67% 0.47%
ノルウェー 0.49% -0.02%
日本(TOPIX) 2.88% 3.78%
増加組平均1.35%1.41%


減少組
各国指数前日比MSCI Standard指数
(ローカル通貨)前日比
ドイツ 0.03% 0.14%
フィンランド -0.67% -1.02%
米国(S&P500) -1.37% -1.35%
減少組平均-0.67%-0.74%


サンプル数が少なすぎますので断定はできませんが、ドイツ v.s. スイス、ノルウェー v.s. フィンランド あたりを比べると、影響があった感じがしますね。これは前回の5月も同じような傾向でした。2,5,8,11月末の営業日は、そういった動きの影響もあるかもということで。

2008年8月MSCI買い日結果

今日は四半期のMSCI買い日でした。新規採用銘柄、除外銘柄共になく、ウエイトの調整も全体的に小幅で地味でしたが、結果を見てみましょう。(参考:
野村證券 MSCI 四半期見直し(2008 年8 月)~ 日本株版 ~)

ウエイト増加銘柄

コード銘柄前日比当日比VWAP比
7203トヨタ自動車 3.35% 2.71% 0.60%
8303新生銀行 1.91% -0.80% -0.77%
3382セブン&アイ・HLDGS 4.58% 1.27% 0.37%
8316三井住友フィナンシャルG 4.20% 2.13% 1.06%
8725三井住友海上HD 3.74% 1.69% 0.06%
平均3.55%1.40%0.26%


ウエイト減少銘柄
コード銘柄前日比当日比VWAP比
4502武田薬品 1.60% -0.17% 0.40%
8766東京海上HD 3.61% 1.36% 0.75%
9437エヌ・ティ・ティ・ドコモ 3.09% 1.94% 0.51%
9532大阪瓦斯 2.05% 1.02% 0.28%
5333日本碍子 -0.08% -0.97% 0.55%
平均2.06%0.63%0.50%


ちょっとだけウエイト上位銘柄の成績が良いですね(気持ち程度)。ここに掲載したどの銘柄も引けにかなり出来高が膨れていたので、MSCIの影響があったと思いますが、全体的におとなしめでした。

2008年8月TOPIX買い日結果

今日は8月のTOPIX買い日でした。東証一部に新規上場した銘柄はなく、時価総額から注目できたのは、自己株を消却した武田薬品工業(4502)セブン&アイ・ホールディングス(3382)でした。結果を見てみます。

コード銘柄時価総額前日比当日比VWAP比
3382セブン&アイ・ホールディングス -1,555 -1.61% -1.61% 0.02%
4502武田薬品工業 -977 -1.91% -0.53% 0.01%
(参考)TOPIX先物-0.37% -0.61% -0.05%


影響があったのか、なかったのか、はっきりとはしません。最近の自己株消却分のTOPIX調整はほとんど動かないです。何が変わったのか…。

さて明日はMSCI買い日です。武田薬品工業は今日に引き続きウエイト減。一方でセブン&アイ・ホールディングスは逆にウエイト増。調整が忙しいですね。

話題変更しまして、本日発表の投資部門別売買状況ですが、全体的に小動きです。外国人投資家は小幅売り越し。がつんと売られはしませんが、じわじわと。

期間TOPIX先物225先物(L+M)株式(3市場)全合計
6月1週▲ 43,785▲ 223,712315,58748,089
6月2週▲ 100,409280,493281,700461,784
6月3週▲ 16,08342,973177,411204,301
6月4週▲ 101,366▲ 42,362▲ 289,213▲ 432,941
7月1週▲ 138,34950,072▲ 99,163▲ 187,441
7月2週▲ 2,63246,665▲ 223,921▲ 179,888
7月3週25,05444,688▲ 178,062▲ 108,320
7月4週197,043152,77013,329363,142
7月5週57,604▲ 62,341▲ 188,718▲ 193,455
8月1週115,575495,894▲ 104,208507,261
8月2週▲ 72,02714,264109,67751,914
8月3週12,515▲ 77,963▲ 101,701▲ 167,149


月末上場株式数から見えるもの

毎月20日になると、東証から月末上場株式数の発表が行われます。これは東証に上場している各銘柄の前月末時点での発行済み株数を記載したもので、前月の転換社債の転換分や自己消却の株数といった事も分かります。

前月の動きで目立ったのはアーバンコーポレイション(8868)でした。BNPパリバとのスワップ取引分と思われる動きが記載されています。

それは、転換社債300億円のうち、約150億円分が株式に転換され、発行済み株数の20%に近い43,546,510株分の希薄化が発生した事を示していました(額面344円で転換)。

もしアーバンコーポレイションがスワップ取引を公表せずに、今月20日を迎えていたら、転換価額344円に達していないに、ナゼ転換が行われたのかと、ちょっとした騒ぎになったかも知れません(大量保有報告書を細かく追えば、もっと早く分かったのかも)。

東証銘柄に限り、かつ1ヵ月半以上遅れとなってしまいますが、優先株や転換社債がどれだけ残存しているのか、前月はどれくらい転換されたのか、といった確認にはとても便利な資料です。

日経平均採用&除外候補銘柄の推移

8月21日にメリルリンチから日経平均定期見直し予想が出ました。これで各証券会社の予想はほぼ出揃ったようです。ZAI10月のザイスポでも発表しましたが、私の予想は去年大当たりだった大和総研クオンツチームとほぼ一緒です(というか、乗ってみた)。

そこで、7/31日に大和総研クオンツチームの発表日以降、採用候補銘柄と除外候補銘柄がどのような株価推移になったのかをグラフ化しました。7/31日の終値をベースとして、日経平均をどれくらいアウトパフォームしたのかの数値です。

採用候補: 大平洋金属(5541)、日立建機(6305)、エルピーダ(6665)
除外候補: 熊谷組(1861)、東亞合成(4045)、明電舎(6508)

20080824_01.jpg

意外だったのは、レポート発表日前そして、それ以降もしばらく採用候補銘柄の方が除外候補銘柄よりも落ち込みが激しかった点です。でもその流れが明らかに変わったのは、8月のSQ日に該当する8/8日以降です。

これは単なる偶然なのでしょうか? それともSQ日を通過したことによって誰かが何かを始めたためでしょうか? 大型のTOPIXのインデックス調整が入る場合もSQ日がポイントとなって動き始めるので、日経平均の場合もSQがきっかけになっているのでしょうかね…。

1998, 2001年との日経平均比較 その後

以前、1998年と2001年の日経平均との比較を掲載しましたが、そのアップデート版です。2001年と雰囲気が似ている… といえば、似ているような、でも似ていないような。このまま底割れ要注意です。

20080823_01.jpg

外国人投資家動向の定点観測

先週の投資部門別売買状況ですが、どの投資部門もあまり大きく動いてはいませんでした。外国人投資家は株式を久々に1,000億台の買い越しです。しかしながらTOPIX先物を売り越していて、トータルでは少しだけの買い越しです。

期間TOPIX先物225先物(L+M)株式(3市場)全合計
6月1週▲ 43,785▲ 223,712315,58748,089
6月2週▲ 100,409280,493281,700461,784
6月3週▲ 16,08342,973177,411204,301
6月4週▲ 101,366▲ 42,362▲ 289,213▲ 432,941
7月1週▲ 138,34950,072▲ 99,163▲ 187,441
7月2週▲ 2,63246,665▲ 223,921▲ 179,888
7月3週25,05444,688▲ 178,062▲ 108,320
7月4週197,043152,77013,329363,142
7月5週57,604▲ 62,341▲ 188,718▲ 193,455
8月1週115,575495,894▲ 104,208507,261
8月2週▲ 72,02714,264109,67751,914


いつものグラフですが、今週、とうとうデッドクロスしてしまいました。再び上昇気流に乗るまでには少々時間がかかりそうな感じです。

20080821_01.jpg

指数除外がアーバンの値を重くした?

整理ポスト指定2日目にアーバン(8868)株は10円で全株一致を見ました。大抵のパターンとして、倒産による整理ポスト銘柄は、全株一致後は多少なりとも盛り上がりを見せるものですが、今回に限っては、始値10円、高値11円(一瞬)、終値6円と、さっぱりでした。(出典:
Yahoo Japan Corporation.)

20080817_01.jpg

少し理由を考えてみると、アーバンはTOPIXとRNプライム指数にも採用されていまして、その除外が金曜日の終値基準だったのです(MSCI系の除外は月曜の終値)。

インデックスファンドから売りを委託された証券会社が、日経平均の除外銘柄の売りのように、日中に徐々に売却を行い、最後にストンと落とすつもりだったのかも知れません。

とはいえ、インデックスファンドに所有されている分は、全株式の3%あたりがせいぜいでしょうから、それがどれほど株価に影響を及ぼしたのかと問われると、ちょっと考えてしまいます(汗)。

参考までに、当日の出来高データを掲載します。「全株一致割合」「出来高回転数」の計算のベースとなった「発行済み株数」は6月末のデータで、BNPパリバがMSCB的に転換し、市場売却した株数分は含んでいません。

コード銘柄出来高全株一致数全株一致割合出来高回転数
8868アーバン 338,204,800 99,679,800 43.90%1.49


バブル崩壊後のチャート その後

以前に、上海総合指数、マザーズ指数について、過去のNASDAQのバブル崩壊後の日々のチャートと重ね合わせてみたのですが、マザーズ指数が反発してもいい頃になったと思いましたので、再度掲載します。今回は日経平均についてもバブル崩壊後のチャートとして一緒に掲載します。

20080816_01.jpg

バブル崩壊後に落ち着くまでには、おおよそ2年半から3年かかってしまうようです。日経平均もNASDAQも国を代表するような企業が入っているので、新興市場のマザーズ指数とは単純に比較していいものかと思いますが、もうそろそろ痛手から立ち直って、折り返してもいいあたりではないでしょうか。

メルマガのお知らせ

もうすでに水曜日にメルマガとして配信されたのですが、日経平均の銘柄入れ替えイベントについて記載しました。なかなか分かりにくいイベントだと思いましたので、競馬に例えてみました(そっちの方が分かりにくい?)。

現在であれば、下記URLでどうぞ。
http://archive.mag2.com/0000111350/20080813200000000.html

また、申込みはメルマガステーションまで
   ↓   ↓
http://www.enjyuku.com/mailmagst/