波乱の時代(上)(下)

ずいぶん前に買っておきながら、その厚さゆえに手出しができずにいたのですが、ようやく今更ながらアラン・グリーンスパン著「波乱の時代(上)(下)」を読みました。ハードカバーの重い本なので、通勤途中で読めば、筋力アップ間違いなしです。

知っている人には「なにを今さら」なんでしょうけれど、経済学をきちんと勉強したことのない私にとっては目からウロコの情報がたくさん詰まっていました。そんな中でいくつか印象に残ったものをご紹介を。ただし、私が誤解して解釈している可能性もあるので、ご承知おきください。

(1) 技術的な先端にある国では、生産性の長期的な伸び率は年平均して2%程度。(3%を超えるようなGDPの伸び率を示すと、過熱警戒からFFレート引き上げ要因のひとつとなる)

(2) ディスインフレ圧力(長期金利の低下)は、中国に多くの要因がある。農村から都市部への人口流入率が減り始めると、インフレ傾向が顕在化する。中国からの輸出品の値段が上がりはじめたら、それが目安となる。(もう上がり始めたようですね)

(3) 特に途上国において、豊富な天然資源があるとその国の生活水準が低下する可能性が高くなる(オランダ病)。その国が通貨高になり、他の輸出産業の競争力が低下するためである。

(1)に関連して、私、あるひとつの謎について納得した事象がありまして、今回メルマガに掲載しました。配送予定日時は明日21日(月)の 20:00
です。ブログの左上に申し込み欄がありますので、そちらからどうぞ。

これらのほかにも、インド、中国、南米の現状と今後を予想していたり(インドは ジム・ロジャースの見方に似ています)しているので、海外投資を考えている方にもお勧めです(下巻です)。

また、幼少の頃に、リバモアの自伝的小説「欲望と幻想の市場」を読んでいたとの記述には驚きました。よほど印象に残った本だったのでしょうね。私も面白かったです。印象に残る言葉も多いです。「株を買うのに高すぎたり、株を売るのに安すぎたりすることはないのだ。最弱抵抗線は価格水準とはなんら関係はないのだ」とかですね。これもまた、お勧めです。