インデックス自体が連続性に欠けやすい指標

浜口準之助さんの「日経平均は連続性に欠ける指標」の記事について、私なりの意見についてです。

浜口さんの全くおっしゃる通りで、日経平均株価の連続性については、かなりギャップが生まれました。

ただ、日経平均株価に限らず、インデックス自体が連続性に欠けやすい性質を持っています。

まず第一に、配当を考慮していないこと。毎年3月は大きく配当分が削られますが、一般公表されている指標についてはその分の修正は行われていません。

第二に、銘柄入れ替えは高値掴みになりやすい性質を持っていること。勢いのある企業(=プレミアが乗っている)を採用し、勢いを失った(=本源価値を割り込んでいるかも?)企業を除外する宿命にあります。

実は日経平均株価ばかりではなく、TOPIXについても途中で大きくルールが変わりました。2005年に単純時価総額ベースから、浮動株考慮後の時価総額ベースへと3回に分けて移行したのです。第1回目と第3回目はそれなりに株価が動きました。日経平均株価ほどではないものの、多少のギャップは生まれています。

日経平均株価について日本経済新聞社を少々擁護すれば、その当時は新興のIT株が隆盛を極めている一方で、昔からの企業はそのままの株価で、日経平均株価には変化がありませんでした。

それに対して「日経平均株価は市場の状況を反映していない。それで日本を代表する指標と言えるのか」と毎日のようにマスコミに叩かれていました。

その度重なる批判を受けて、ルールを見直し、昔ながらの企業を一掃して一気に30銘柄の入れ替えを行いました。つまり日本の指数として恥じないように近代化の大改革を行ったのです。

これによって世間から褒められる事を期待していたのですが「なんてことをするんだ。連続性が失われたではないか」とまた叩かれ。

それ以来、日本経済新聞社はこの件がトラウマとなり極度の「保守」に入りました。

毎年9月の定期入れ替えは、統廃合を除いてMAX3銘柄の入れ替えまで。そして新興系の有力銘柄が出てきても、なかなか組み入れません。ソフトバンクも1年待たされました。SBIは十分に基準を満たしているのに、いまだに採用されずです。

日経平均株価の「連続性が失われた」の裏側にはそういう事情があって、精神的なショックから日本経済新聞社は、いまだに立ち直れずにいます。

もう本人は十分に反省しているはずです。なので皆様「今までずっと管理してくれてありがとう! 連続性は失われてしまったかも知れないけれど、よくやってくれたよ。これからもよろしくね」と愛のある言葉をかけてやって下さいね!