国際石油開発帝石の公募増資は事前に漏れていたのか?

国際石油開発帝石(1605)の公募増資発表直前のチャートを見て、疑問を持った方も多かったのではないでしょうか。出来高の急増から「公募増資の情報が漏れていたんじゃないか」と。

本日付けの日本証券新聞に、それに関連する記事が掲載されていました。「疑惑の取引!? 国際石油帝石 出来高急増の怪

早速記事にある「鉱業」の空売りデータについて追いかけてみます。6月21日(月)から、本日7月13日(火)までの時系列データです。

日付実注文価格規制あり価格規制なし合計
代金割合代金割合代金割合
6月21日 3,606 71.00% 953 18.80% 522 10.30% 5,082
6月22日 4,893 65.30% 1,944 26.00% 653 8.70% 7,490
6月23日 3,484 68.60% 1,068 21.00% 528 10.40% 5,080
6月24日 4,155 81.40% 419 8.20% 529 10.40% 5,103
6月25日 5,093 78.50% 531 8.20% 863 13.30% 6,486
6月28日 4,755 76.20% 674 10.80% 810 13.00% 6,239
6月29日 7,366 85.20% 440 5.10% 839 9.70% 8,645
6月30日 6,694 83.70% 543 6.80% 764 9.50% 8,001
7月1日 4,417 80.00% 609 11.00% 494 8.90% 5,519
7月2日 5,855 74.20% 1,259 15.90% 778 9.90% 7,892
7月5日 3,619 77.70% 615 13.20% 426 9.10% 4,660
7月6日 4,493 62.20%2,12829.50%599 8.30% 7,220
7月7日 8,836 67.30%3,21924.50%1,072 8.20% 13,127
7月8日 18,987 58.20%11,18234.30%2,453 7.50% 32,623
7月9日 30,391 69.40% 7,750 17.70% 5,633 12.90% 43,774
7月12日 14,561 70.60% 2,824 13.70% 3,251 15.80% 20,636
7月13日 9,744 61.70% 3,045 19.30% 2,998 19.00% 15,787

(東証公開データより作成)

公募増資発表2日前の7月6日頃から、価格規制ありの空売り(アップティックルール適用の空売り-貸株市場からの調達や50単位以上の空売り-のことだと思います)が増え始めました。200億、300億、1,100億と空売り額が増えています。このうち、1日あたり100億分は通常取引だとすれば、合計1,300億分が怪しい取引です。

実際には、実注文の中にも、実質的な空売りが混じっている(自社内で現物株を融通し合って、それを売る)と思われるので、もう少し額は上ではないかと推測します。

以上のことから、「少なくとも1,300億円については、何らか事情を察知した筋(漏れた情報からかもしれませんし、市場の異変の情報からかもしれません)が空売りを仕掛けた」と言えるのではないでしょうか。ここ数日間の上昇は、これらの買い戻し分なのかも知れませんね。

事前に漏れていたのか… の点については推測でしかありませんが、かなり確度は高いと考えられます。以前にも話題となったこともある「機関投資家への事前ヒアリング」から出てきたもので、直接的なインサイダーではないかもしれません。そのあたりは証券取引等監視委員会に是非解明して頂きたいものです。