良すぎる雇用統計でドン引き

昨晩、米国のあまりにも良すぎる雇用統計の発表がありました。これで利上げスピードが想定よりも速くなりそうです。

で、これで困るのがドル建てで借金をしている方々。日経マネーでも片山さんがご指摘していましたね。利払いが増えます。その一番ヤバそうなのが中国。1年前の記事「ドル高、アジアの借り手を圧迫 @WSJさんから」をご参考下さい。

更に今、中国は国内の製造業を助けよう(多分ね)と元安に誘導しています。そうするとドル建ての借金を返すハードルが高くなります。ドル高+金利上昇のダブルパンチ。

以前の低金利時には米国住宅ローンに資金が供給され、リーマンショックを生み出しました。今回の低金利時では、中国やアジア企業、その他新興国かなという連想が働いているのだと思います。資源安も新興国に厳しい。

そうすると「あなたの所にはお金を貸しませんor引き上げます」といった銀行の引き締めが始まり、そういった所に多くのお金を貸している銀行や債券を抱えているファンドなどには、他の銀行がお金を貸さないといった信用収縮が始まりかねない。それが株式市場に波及する。リーマンショック時の似た光景。

これはまだシナリオ段階です。実際、どれだけの影響が出るのか投資家は計りかねているのでとりあえず資金引いておこか。といった動きがここ数日かなぁ。どうだろう。実際には大した影響はないのかも知れないけれど、まだ見えないというのがツライ。

あまりにも良すぎる雇用統計に対して市場の反応がドン引き。

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(上記チャートは「Google Finance」より)

ここまでとは思わなかったなぁ。事前の準備が何もできてない。大反省中。まあどこかで反発があるだろうし、今考えているシナリオ通りになるとも限らないし。あせらずにチャンスがあると信じてゆっくり立て直すか(と強がる)。

個人投資家のやっとこさ売り

昨年の最終週(3営業日のみ)の投資部門別売買状況です。掉尾の一振っぽく株価が上昇していきました。

内容は個人が売りで信託銀行が買いです。海外投資家は年末の休暇入りのためかほとんど影響なしです。ということで株価を上げたのは年金っぽいですね。年末予算の消化なんでしょうか。

個人の売りは逆張りもあるでしょうけれど、節税からみのやっとこさ売りも混じっていたのではないでしょうか。

昨年利益がでた方は、含み利益があった場合、25日以前に売ったら間違いなく20%の税金取られますけど、28日以降の売却なら受け渡しは翌年分になるので、その後の損と通算できます。利益の20%減は大きいですよね。

2015年12月第5週 ( 12/28 – 12/30 ) 単位:億円

先物 株式(2市場) 全合計
225 TOPIX JPX
自己 ▲ 286 ▲ 197 43 ▲ 33 ▲ 472
海外投資家 185 171 ▲ 76 14 294
個人 ▲ 309 ▲ 28 ▲ 3 ▲ 2,066 ▲ 2,406
信託銀行 28 73 30 1,904 2,034
投資信託 513 78 9 470 1,070
事業法人 ▲ 5 ▲ 2 ▲ 3 ▲ 155 ▲ 164
その他法人等 ▲ 22 ▲ 1 0 90 67
生保・損保 0 ▲ 77 0 ▲ 18 ▲ 95
都銀・地銀等 ▲ 14 35 0 ▲ 102 ▲ 81
その他金融機関 ▲ 1 0 0 11 10

 

売り 買い 合計
個人現物 ▲ 5,559 4,165 ▲ 1,394
個人信用 ▲ 8,320 7,648 ▲ 672

 

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個人投資家の節税売り

昨年のクリスマスを含む週の投資部門別売買状況です。

年内最終の受け渡し日(12月末権利最終売買日)を含むためか、個人投資家からは結構節税っぽい株式の売りが出てますね。ただ先物だけは逆張り買いが入っています。

この時点で小型系の株は結構売られまくったので、今日のひどい相場でも小型系は崩れにくかったのかもしれませんね。

2015年12月第4週 ( 12/21 – 12/25 ) 単位:億円

先物 株式(2市場) 全合計
225 TOPIX JPX
自己 ▲ 1,231 2,261 250 ▲ 1,602 ▲ 322
海外投資家 ▲ 1,017 ▲ 1,617 ▲ 251 ▲ 216 ▲ 3,101
個人 499 ▲ 24 ▲ 4 ▲ 1,023 ▲ 552
信託銀行 ▲ 24 ▲ 520 8 1,688 1,151
投資信託 857 ▲ 98 ▲ 3 827 1,583
事業法人 ▲ 49 1 ▲ 0 64 16
その他法人等 ▲ 18 ▲ 0 0 341 322
生保・損保 0 34 0 ▲ 128 ▲ 94
都銀・地銀等 909 ▲ 2 0 ▲ 65 841
その他金融機関 ▲ 1 0 0 134 133

 

売り 買い 合計
個人現物 ▲ 10,096 8,952 ▲ 1,144
個人信用 ▲ 12,174 12,295 121

 

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大発会のアノマリー

明日からいよいよ相場が始まります。年の最初は「大発会」と呼ばれています。

そこで日本証券新聞のコラム記載した大発会アノマリーネタです。1年前にご紹介しています。

ポイント: 大納会のトレンドが、そのまま大発会へと引き継がれやすい。

1991年以降の日経平均について、大納会の終値における25日平均移動乖離率と大発会の上昇率との関係をグラフ化しました。横軸が乖離率、縦軸が大発会の株価上昇率です。

直線が右肩上がりということは「順張りせよ」ということです。いい年末を迎えないと、年始もいいようにはなりにくいようですね。

 

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昨年の大納会の乖離率は-1.4%あたりで終了。ということは、グラフから推測するに、大発会はプラマイナゼロあたりで終了かなという感じです。

米国市場が崩れ気味なので、もう少し下にいっちゃうかなぁ。

世紀のアノマリー対決、勝ったのは?

みなさま、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

昨年の米国は「西暦末尾5のつく年、負け知らず」アノマリーと「7年おきに暴落が起こる」アノマリーの70年ぶりの世紀の対決でした。

結果、12月31日最終日に、S&P500がわずかながら前年比マイナスへ転落。しかしながら年間を通じて激しい暴落も起きずということで、両者痛み分けといったあたりでしょうか。

 

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米国の西暦末尾5のアノマリーはなくなったといえ(日本は継続)、わずかのマイナスなので、10年後も使えるな(笑)。